数週間前、Google I/O 2017で紹介されたAndroid Instant Apps SDKが、バージョン1.1になった。バイナリサイズ最適化のためのConfiguration APKと、Instant Appsからインストールされたアプリへ移る際にユーザーコンテキストを保存するための新APIが含まれている。
InfoQがレポートしたように、Instant Appsで重要な機能の一つは、アプリサイズの削減だ。Instant Appsモジュールを4MB以下に保つという目標の実現を助けるため、Googleはデバイス固有のリソースとネイティブライブラリを独立したAPKに分離できるようにしている。これら独立したAPKはConfiguration APKと呼ばれ、ユーザーのデバイスに関連している場合にのみ、SDKによってロードされる。現在、画面密度、CPUアーキテクチャ (ABI)、言語の3種類のConfiguration APKがサポートされている。Googleによると、これはバイナリサイズを10%削減するのに役立つという。
開発者とユーザーの双方が歓迎するもう一つの機能は、古いAndroidバージョンにおけるユーザーコンテキスト永続化のサポートだ。永続的なユーザーコンテキストにより、インストールされたアプリがInstant Appsの内部ストレージにアクセスすることが可能になる。これにより、完全なアプリをインストールする際に、Instant Appsで作成した情報を保存することができる。インストールされたアプリは、InstantAppsClient.getInstantAppData()を呼び出すことにより、Instant Appsの内部ストレージのZipファイルを取得できるようになる。Google Play Servicesのおかげで、現在、Lollipop、Marshmallow、Nougatを含むAndroidバージョンがサポートされている。
Instant Appsはというのは、ディープリンクにおけるGoogleの試みだ。通常のAndroidアプリケーションをモジュールに分割して、ユーザーが別のアプリケーションで特定のアクションを選択した場合にのみ、そのモジュールをロードすることができる。これはすべて、アプリケーションをインストールすることなく動かすことができ、アプリ間のシームレスな遷移を提供することを目指している。
Android StudioのSDK Managerを使うことで、Android Instant Apps SDKをバージョン1.1にアップデートすることができる。
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