Node.js Interactive North Americaにおいて、MicrosoftはApplication Insights for Node.js SDKが一般利用可能になったことを発表した。
MicrosoftでJavaScript Platform and Toolsのシニアプログラムマネージャを務めるArunesh Chandra氏は、リリースを発表したブログで、Microsoftは「AzureでNode.jsアプリを構築・実行している開発者に素晴らしい体験を届けようと取り組んでいます」と述べている。
Node.js開発者はSDKを使うことによって、パフォーマンスメトリクスから依存関係の追跡、コンソールのロギングまで、アプリケーションに関する幅広いデータを収集できる。他の言語向けのSDKと同様に、Nodeバージョンもデフォルトで、HTTPリクエスト、システムメトリクス、未処理の例外を追跡する。開発者は手動でカスタムのテレメトリーを追跡することもできる。
let appInsights = require("applicationinsights");
appInsights.setup().start(); // assuming ikey in env var. start() can be omitted to disable any non-custom data
let client = appInsights.defaultClient;
client.trackEvent({name: "my custom event", properties: {customProperty: "custom property value"}});
client.trackException({exception: new Error("handled exceptions can be logged with this method")});
client.trackMetric({name: "custom metric", value: 3});
client.trackTrace({message: "trace message"});
client.trackDependency({target:"http://dbname", name:"select customers proc", data:"SELECT * FROM Customers", duration:231, resultCode:0, success: true, dependencyTypeName: "ZSQL"});
client.trackRequest({name:"GET /customers", url:"http://myserver/customers", duration:309, resultCode:200, success:true});
プロジェクトのREADMEから引用したコード
1.0リリースでは、主に安定性とパフォーマンスの向上が図られているが、難しい設定なしに多くのApplication Map機能を提供している。現在、Redis、MongoDB、PostgreSQLなどの依存関係が自動的にApplication Mapに入るようになっている。今回のリリースでは、人気のあるwinstonロギングフレームワークの自動計測サポートも追加された。
また、主に関数と型の名前に関して、破壊的な変更があった。このSDKは、オープンソースプロジェクトとしてGitHubに公開されている。
今回のニュースは、MicrosoftのAzureクラウドを使っている開発者、そしてプロダクション環境にデプロイする前に安定版を求めていた開発者にとって朗報だ。ここ数年、Microsoftはオープンソースにコントリビュートしており、Node.jsコミュニティもMicrosoftならびに彼らのソフトウェアとサービスに対して友好的だ。Application Insightsは2016年11月に一般利用可能になったが、Node.jsをフルサポートすることで、彼らの製品にあった大きなギャップを埋めることになる。
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