MicrosoftはVisual Studio 2017の開発を素早く回し続けており、その人気のあるIDEの5回目のアップデート、15.5 Previewをリリースした。
今回のプレビューでは、 "Stepping Back"という新しい履歴デバッグ機能がやってくる。IntelliTraceはブレークポイントでアプリケーション状態のスナップショットをステップごとに自動的に取得し、開発者はブレークポイントを前後に移動することができる。これにより、影響の前後の観察がずっと簡単になる。
C#およびVisual Basicベースのソリューションのロード時間はさらに改善されている。Microsoftによると、全ソリューションの最小で50%は10秒以内にロードされるはずだという。C++開発者も、"Rename"、"Change Signature"、"Find All References"といったコマンドを実行した時に、IntelliTraceがかなり高速になったことに気づくはずだ。
VS2017 15.4で、C#、VB、Python開発者は、"Control-Click"という機能で項目の定義に移動できるようになった。C++開発でも、この機能が使えるようになる。C++のコード生成も改善されている。変更によって影響を受けるC++プロジェクトは、15.5で再コンパイルすることでアップデートの恩恵が得られるはずだ。
VS2017のコピーを複数(正式版のVS2017とVS2017 Previewなど)インストールしている開発者には、今回のVS2017インストーラの変更はありがたいだろう。インストール時にWindowsのリストアポイントが自動的に生成され、[プログラムの追加と削除]画面には、インストールされたVS2017のコピーが異なるエントリとして並ぶようになる。
いつものことだが、プロダクション環境にPreviewリリースをインストールすべきではない。15.5 Preview 1に含まれる変更はリリースノートに載っている。
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