Node.js Foundationは、多くのエンタープライズ顧客が採用するのに必要とするLong Term Support (LTS)をスタンプしたバージョン8.9をリリースした。またあわせて、より実験的なバージョン9もリリースした。
これはバージョン8.xのLTSステータス開始を示している。2019年4月までアクティブLTSに残り、メンテナンスLTSに入る。メンテナンスステータスとは、致命的なバグと重大なセキュリティ修正のみが許可される。エンタープライズは2019年12月までバージョン8.xの致命的なバグの修正を受けられ、そこでLTSステータスを失う。Node.js Release Working GroupのノートにNode.jsのリリースを決定する方法の詳細情報が記載されている。現在、バージョン4.xがメンテナンスLTSであり、6.xがアクティブLTSステータスにある。
バージョン8.9にはGoogleのV8 JavaScriptエンジンのバージョン6.1とnpm バージョン5.5.1へのアップデートが含まれている。バージョン5.5.1には、二段階認証など新しいセキュリティ機能が含まれる。また、async/await
は、7.6から提供されているが、LTSサポートされなかったため、LTSバージョンとしてははじめて利用可能になる。
奇数バージョンであるバージョン9も、彼らの慣例に従ってリリースされた。奇数バージョンは「テストや実験に興味がある」開発者向けのバージョンである。ブログ投稿の発表によると、Node.jsを本番運用している人にはお勧めしない。 バージョン9では新しいエラーシステムが導入されている。チームによると「この移行のゴールはNode.jsによってスローされたすべてのエラーに一意のコードを付けることです。これにより、変更による影響を考慮することなくエラーメッセージを変更できるようになります。」
執筆時点では、AWS LambdaでもAzure Functionsでも8.Xはサポートされていないため、サーバーレスプラットフォームの開発者は、新しい機能とパフォーマンス向上を受けるまで、少し待つ必要がある。
8.9の完全な変更ログはGitHubにて提供されている。
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