Atlassian社は、Fisheye(ソースコード・リポジトリ・ブラウザ)とCrucible(コードレビュー・ツール)のバージョン2をリリースした。 どちらのツールも、機能が増えただけではなく、UIも刷新された。Fisheye 2で一番目立つのは、作業に対するのと同様に開発者がチームをフォローしたり、対話するのを可能にする一種の「ソーシャルネットワーキング」機能である。 Crucible 2は、反復的なコードレビューの考え方を導入し、サポートするようになった。
更新されたUIとソーシャルネットワーキング機能の組み合わせが、Fisheye 2の4つの主要な機能をサポートする:
- 強化されたアクティビティトラッキング:
- アクティビティストリームを定義し、フォロー
- 直近の重要事項に集中することができるようにアクティビティをフィルタ
- ブックマークで即時アクセスできるように開発者、ストリーム、リポジトリ等の「お気に入り」を識別
- あらゆるアクティビティ・ストリームをRSSと電子メールで監視
- 開発者のページ、貢献者のページ、個々のユーザのアクティビティページで実際に作業をする人々をフォロー
- ほとんど全てにわたってインデックが作成され、レポート作成が可能なように拡張、強化されたソースの検査
- 強化されたチーム連携により、全ての開発者が同じファイルを参照していることを確認したり、正常なビルドができなくしたのが誰かさえ識別可能
Crucible 2には、コードレビュー・プロセスをより幅広くコントロールできるようにする数多くの機能が追加された。組織にとって正しいチェックプロセスを確立し、以下に示すようなことを柔軟に決められるようになる: コミット前、後のレビューオプション、アクティビティ通知、許可、期限、レビュー者、欠陥分類の設定。これらの改善は、非同期にレビュー・プロセスを繰り返すことができることを目的とした拡張である:
一般的に非同期のコードレビューは、繰り返しプロセスです。Crucibleは、レビューの間、その内容を知らせます。既存のレビューを更新することで、レビュー者は、変更が必要だということになった議論の文脈で訂正を見ることができます。さらに、後からレビューする人が、冗長なコードをレビューをしなくてもよくなります。
どちらのツールも、他のツール、AtlassianのJIRAやEclipseとIntelliJのような他ベンダーのツールと統合する能力を強調している。双方のツールが、ユーザ独自の統合が可能なように、RESTfulなAPIとプラグインフレームワークを提供している。
アジャイル開発のコミュニティ、特にその創設者達が、ストーリカードや大きくて見やすいチャートのような目に見える具体的な作成物を支持し、自動化アジャイルツールというアイデアに抵抗していたのはそんなに前のことではない。テスト自動化への依存、同じ場所にいるわけではないチームへのサポートの必要性、Agile@Scaleサポートの必要性が増えるにつれて、自動化アジャイルツールについての不安はかなり減った。それにしても、ツール・ベンダーが、Atlassianがかなり意識的にやったように、各社のツールの設計に際して、アジャイルの哲学や原則に留意しているという姿勢を示すのは悪いことではない。アジャイルとは、チームメンバ間そしてチームとコードの間のコミュニケーションとフィードバックが絶対的に不可欠な原則である、開発者中心のソフトウェア開発へのアプローチである。 発表されたFisheye 2とCrucible 2に対する強化は、まさにこの原則をサポートするものである。