アジャイルを採用するとき、アジャイルチェックリストは役に立つだろうか。Elena Yatzeck氏のa corporate agile 10-point checklistという記事によれば、
(..) アジャイルを実践しようとしている大企業のプロダクトオーナだった場合に考慮すべき10項目を紹介しますが、これは小さな場所で働いていても利用できるでしょう。
氏のチェックリストはアジャイルを実践する上で考慮すべきさまざまなことをカバーしている。例えば、
スタッフィングパターン。アジャイルプロジェクトにはプロジェクト全体に適切な割合で従事してくれる完全なチームが必要です。なので、プロジェクトの準備段階でこのスタッフィングパターンに沿って手配できるかどうかチェックするといいでしょう。手配できないのであれば、人手不足というリスクに直面する可能性があります。
監査。監査が正しくできれば、リリース計画段階に参画することになるので常に何が行われているかわかるはずです。計画と実行を確認して、自分の作業の流れをプロジェクトのダッシュボードの中で計画できます。
氏のチェックリストの最後の項目はアジャイルを実践する上で避けて通れないことについて詳述し、その対処法を教える。
狂信者にご用心。(…)“…というやり方はアジャイルじゃない”という発言を聞いたらご用心。アジャイルはたくさんの機会を提供します。しかし、その利点を得るためには常識と、人間の経験、技術的専門性、実利主義に基づく必要があります。なぜそのアドバイスに利点があるのか説明できない人のアドバイスは聞いてはなりません。
do scrummasters need agile checklists?と題したブログ記事で、Alan Dayley氏はチェックリストの利点と問題点を説明している。
アジャイルサークルの中では定期的にチェックリストについて議論になります。チェックリストを作って厳密に従うほうがいいのかどうか。チェックリストはある人にとっては便利ですが、他の人にとっては役に立たないのです。
氏はアジャイルチェックリストの利点と危険について説明し、チェックリストには価値があり考慮すべき項目のリストとして利用することを勧める。
私はチェックリストは作業について考えるためのツールだと見なしています。まだ習慣づけられていないことのためのリマインダとして利用すると、新しいチームやアジャイルに慣れていない個人には便利です。しかし、各チェック項目の価値は顧客や製品へ反映されると考える必要があります。
チェックリストを使うなら、常にすべての段階でしっかり検討して利用すべきです。必要ならチェックリストを変えることを恐れないでください。作業が遅くなるならその項目をリストから外してしまってもいいでしょう。アジャイルチェックリストの利用に関する終わりのない議論を解決するには、単純に単純にチェックリストを考慮すべき項目のリストと考えることだと思います。自分の抱えているどんな作業についてもじっくりと考えるためのリマインダなのです。
Elena Yatzeck氏のcorporate agile 10-point checklistで紹介さいれているリストに似たアジャイルチェックリストは他にもある。例えば、
- ThoughtWorksによるAgile Self Evaluation
- PM Gadgetによるagile readiness questionnaire
- スクラムのチェックリストを紹介したInfoQの記事Scrum hard facts: roles. artifacts. all meetings
- InfoQのミニブックであるan agile adoption and transformation survival guideには変革者のためのチェックリストが含まれている