DevOpsに対する関心は大手企業でも高まっている。本日、ふたつのDevOpsツールベンダの買収が発表された。IBMがUrbanCodeを買収し、CA TechnologiesがNolioを買収した。
UrbanCode
UrbanCodeは継続的統合サーバAnthillの開発元として知られていた。しかし、近年はuXxx製品群に注力していた。
継続的統合サーバであるuDeployはAnthill Pro上で動作する。“企業全体の継続的統合”のサポートを喧伝するこの製品は、自動テストと依存性管理機能を前面に押し出している。テンプレート化された構成を使えば、新しいプロジェクトが企業内で使われている標準の構成になるように簡単に設定できる。
uBuildはさまざまな種類のソース管理システム、テスティングフレームワーク、トラッカーをサポートする。サポートしているシステムのリストはウェブサイトで確認できる。
uBuildとともに使われるのがuReleaseだ。このツールはリリースプロセスのトラッカーであり、ダッシュボードである。環境を追跡し、何がインストールされているか、そしてリリース計画を追跡する。特にリリース計画の追跡は重要だ。というのは、uReleaseはリリース手順の漏れを減らし、他のチームがリリースの進捗を見えるようにするからだ。
Terraformはオープンソースのプロビジョニングツールであり、Amazon EC2とVMWare vSphereをサポートする。Terraformと同様の機能を持つ製品uProvisionが開発中であり、さらに広い範囲のサーバプロビジョニングタスクをサポートする予定だ。
Nolio
Nolioは“Zero Touch Deployment Company”になることを標榜している。最新の製品はApplication Release Operations Suiteだ。この製品群は、ビジュアルデザイナを使ってリリースを計画できる。実行時には配置の進捗を追跡し、ルールを強制する。たとえば、
バックアップが正常に終了し、データベースのアップグレードが成功した場合にのみ、アプリケーションの更新を開始する
ロードバランサから第3のアプリケーションサーバを分離し、オフラインになったサーバ上のアプリケーションを停止して、そのサーバから接続しているデータベースを更新し、アプリケーションサーバを更新して、更新したアプリケーションサーバを再接続する。のこりのふたつのサーバにも同様の手順を適用する
各リリースにはタグをつけられる。アップグレードが失敗した場合に簡単にロールバックできるようにするためだ。
セキュリティやコンプライアンスを考慮して、配置はマネジメント層の承認が必要なステップになるよう構成することもできる。これは誰が更新を承認したのかを監査するSOXコンプライアンスでは特に重要だ。