Javaコミュニティの30を超えるリーダがオープンレターを公開した。今後利用できるサポートの選択肢とJavaビルドを明らかにしている。
ドキュメントではオラクルとその他のサプライヤ双方から利用できる無償と有償のサポートの選択肢を詳細に解説している。
InfoQは以前オラクルのJavaのサポートモデルの変更をレポートしたが不透明感が残ったままであり、Javaサポートのロードマップ、とくにJava 8について開発者に情報が知らされていない状態であった。
文書では有償のOracle JDKとGPLライセンス (そしてゼロコストとなるであろう) OpenJDKという選択肢の違いを説明している。
OpenJDKコミュニティはJava SE仕様の (GPLv2+CEでの) オープンソースの参照実装 (RI) を作成し維持します。この仕様はJavaコミュニティプロセス (JCP) により管理され、各フィーチャーリリースの包括的なJava Specification Request (JSR) で定義されます。
さまざまなプロバイダによる複数のJava SEの実装があります (たとえばAzul、Eclipse、IBM、レッドハット、オラクル、SAPなど)。もっとも普及しているものがOracle JDKです。
文書ではJava 8と11の2つをさまざまなサプライヤのサービスと合わせて説明している。
Oracle JDK 8は"公式アップデートの終了"に近づいています。つまり、2019年1月以降商用利用に対するアップデートはもう無償ではなくなります。しかし、Java SE 9以降オラクルはオラクルのOpenJDKビルドも提供します。これは商用利用も無償です。またAdoptOpenJDKやAzul、IBM、レッドハット、Linuxディストリビューションのような他のプロバイダの無償のOpenJDKがあります。
長期間サポート (LTS) のコンセプトとリリースも詳細に解説されている。基本的にJavaは6ヶ月ごとに新しいリリースがあるが、Java 11から3年ごとにリリースがLTSとして指定される。こうしたLTSリリースは延長期間に対してオラクルの有償サポートを利用できる。他のベンダもLTSリリースに対して通常のフィーチャーリリースバイナリの標準的な6ヶ月の命よりも長い期間のサポートを提供するだろうと思われる。
ドキュメントでは要約のところに“無償がほしい”という見出しで、開発者がゼロコストでサポートされたJavaバイナリを得るには何をすべきかに関する明確な記述もある。
注記: 著者はオープンレターに署名している。
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