MonoDevelopは、MicrosoftのF#言語をサポートする3番目IDEとなった。EclipseIDE上では、.NETサポートは、本質的に死んでおり、WebMatrixは、アマチュア開発者をターゲットにしている状況で、今後もちゃんとサポートを期待できる最後のIDEになりそうである。
MonoDevelopのF#プラグイン には、以下のフィーチャが含まれている。
- 識別子の完成-エディタが自動的に"."の後のメンバー名のような識別子を示唆する。 Ctrl+Spaceキーで現スコープでの(変数や型名のような)全識別子を見ることができる。
- ツールティップス-識別子の上にマウスポインタを置くと、識別子の情報を持つツールティップスが現れる。ツールティップスは通常、型 シグネチャー、メンバーの型 リストなどを表示する。
- バックグラウンドでの型チェック-F#コンパイラは、バックグラウンド プロセスとして走り、編集されているファイルのパースエラーや型エラーがないかをチェックする。
- F#インタラクティブ パッド-新しいツール ウィンドウとして、MonoDevelopにF#インタラクティブ パッドが加わった。これを使って、エディタで書いたF#コードをインタラクティブに評価したり、テストのための簡単なコード片を書いたりできる。
MonoDevelopのF#プラグイン ソースコードは、Apache 2.0の下でライセンスされ、https://github.com/fsharpにある。
MonoDevelopは、Microsoft製でない、唯一他の一般目的である、 SharpDevelopから分岐して、始まった。(他にも.NET IDEは存在しているが、 Delphi Prismのように特別な言語専用である。)Linuxをサポートし易いように、SharpDevelopの最初のユーザインタフェースはGtk#にポートされた。それ以来、 MonoDevelop とSharpDevelopは、離れ続け、MonoDevelopは、MonoTouchのようなNovellの商用製品向けのIDEとなっている。(また、MonoTouch開発をサポートするサードパーティ製のIDEもある。)一方、SharpDevelopは、Windowsのみのままで、現在ユーザインタフェースをWPFを使ったものに置き換え中である。