Xamarinは、開発者に対してiOSアプリに64ビットサポートを追加することを奨励している。iOS 8 SDKに対するビルドの新しいアプリの提出に64ビットアーキテクチャをサポートするAppleの2月デッドラインまでのたった2ヶ月である。
Xamarinのモバイル開発プラットフォームは、C#を使ってネイティブのクロスプラットフォームモバイルアプリを開発することができるようにする。同社は、iOSとAndroidと互換性のあるランタイムを作成するためにオープンソースのMonoツールチェインを利用している。iOSでAOT (Ahead-of-Time)コンパイラーは、C#アプリケーションをネイティブARMアセンブリコードにコンパイルする。Android C#はコンパイルされた中間言語を、デバイス上で順次、Just-in-Time (JIT)コンパイルされる。開発者は従って、それらのアプリケーションを一度書くと、iOS, Android, Windows Phone向けに実行することができる。
64ビットiOSアプリケーションをサポートする最初のステップとして、8月にXamarinはiOSとMac の統合された新しいAPIを発表した。 統合されたAPIと古いAPIの主な違いは、32ビットプラットフォーム上で32ビット、64ビットプラットフォーム上で64ビットの、アーキテクチャ固有データ型を使うかどうかである。たとえば、Xamarinは新しいシステムを指示してデータ型の利用を置き換えた。nint型、’n’プレフィックスはネガティブ、たとえばネガティブintの意味。nint型は、AppleのNSIntegerの動作と一致しており、32ビットプラットフォームでは32ビット、64ビットプラットフォームでは64ビットになる。同様に64ビット互換データ型では、符号なしint(System.nuint)とfloats (System.nfloat)を導入している。
XamarinのiOSとMacの統合APIはまだベータ版のままであり、同社のアルファチャネルを通じて提供されている。先週の発表では、Xamarinの最初の非ベータリリースは2015年1月5日に提供される予定であることが提示されている。Xamarinプラットフォーム用のライブラリとプラグインの開発者は、すぐに新しいAPIに移行することが推奨されている。モバイルアプリの開発者は、それら依存ライブラリとプラグインの64ビット互換リリースが提供される、1月の最初の非ベータまで待つことが推奨されている。
10月にAppleは、2015年2月1日からストアに提出されるすべての新しいアプリにおいて、開発者に32ビットと64ビットアーキテクチャの両方をサポートすることを要求することを発表した。続けて12月17日に、既存アプリのすべての更新は、2015年6月1日から64ビット互換にしなければならないと発表した。