Joe Mckendrickはこれに対して、ほとんどの企業が最近になってSOAを学び実装し始めたのを考慮にいれると、これはそれほど悪い数字ではなく、また、さらにほとんどの企業がSOAアクティビティとビジネスパフォーマンスを結ぶKPIの定義ができていないということを述べている。
Todd BiskeもまたSOAがプロジェクトというよりもむしろプロジェクト内の技術ソリューションに近づく方法論であるためSOAとROIを関連させるのはとても難しいと述べている。ROIはビジネスのやり方によって生まれてくるものなのだ。そこでToddはSOAの効力を測るより良い方法は開発コストに注目することであると提案している。実にNucleasの調査でさえもSOAを採用した会社で開発者の生産性が向上したのは28%にあたることを証明している。
この調査が明確にした他のポイントはSOAの採用率が比較的低く、調査を受けた企業の開発者の10人中わずか4人しかSOAを実践していないということだ。SOAに集まった膨大な宣伝量を考えるとそれも不思議ではないだろう。そこでBrenda Michelsonが簡潔に要約をしている。
そしてBrendaは続いてSOAの的確な定義や、SOAが解決の助けとなれるビジネス諸問題の確認、実際のソリューションを実行するためのメソッド定義を明確にすることや、SOAコンポーネントのベンダーパッケージの先を行くことや、SOA実践のためのAgile方法論等を考慮することを提案している。そして最後に、
私はこれは良いことだ思います。なぜならSOAに関するバッシングやSOAを叩くことしかできなかったマーケティングマネージャ達を黙らせるいい機会だと思うのです。
SOAの真の価値を理解している私たちに関してはSOAをさせるべき時だと思うのです。まず初めにSOAのビジネス価値に関する障害を取り除く必要があります。
人々、プロセス、テクノロジーを取り巻く一つのライフスタイルの変化としてSOAを正しい観点から考慮、計画、測定、報告していきましょう。全てのバッシングの暗雲が去ったの後SOAの本当の効力が生まれてくるのだ。開発チームはSOAの生産性には気づいているものの、それをビジネス用のROIに変化させるかどうかはSOA主導の実際のビジネスケースにかかっているのだ。SOAのためだけのSOA実践はそれほどの利益を生み出さないであろう。