Adobe AIR：2ヵ月後の今

• PDFをサポート
• ランタイムとアプリケーションインストールの向上
• 組み込まれたローカルデータベース（SQLite使用）
• ドラッグ＆ドロップとクリップボードサポート
• HTMLウィンドウのサポートを含んだHTMLサポートとAPIホスティングの向上
• サーバー・サービス接続API
• ネイティブファイルピッカーズ・ブラウザー
• ランタイムアップデートのサポート
• フラッシュコンテンツのアクセスコントロール用Doors APIを含んだセキュリティモデルの向上

Adobeはオープンソースプロジェクトから来るランタイムの大部分とオープンソース開発者達と引き続き友好な関係を保っている。The Web 2.0ジャーナルではAdobeのメジャーオープンソースランタイム部品の本音に関して述べられている。

AdobeはWebKit HTMLエンジンを含むオープンソース、AIRをアクションスクリプトヴァーチャルマシーン（the Tamarin Project)、またGoogle Gearsで使用されているフルテキストサーチのSQLiteローカルデータベースとして描写し、また両者が近いうちに共通のAPIを持つことを述べた。

WebKit HTMLエンジン：WebKitはウェブブラウザエンジンである。


AdobeはGeckoエンジン等のオプションの中からWebkitを選んだ理由をFAQ上で述べている。

自分達が貢献しやすいオープンプロジェクトであったこと

ウェブ開発者とエンドユーザーが熟知している揺ぎ無いテクノロジであったこと

Adobe AIR上ランタイムサイズ上最小限の影響で実装できたこと

モバイル装置上での実用性があったこと

タマリンプロジェクト：アクションスクリプトバーチャルマシン

タマリンはEECMAScript 4th edition (ES4)の言語仕様のオープンソースインプリメンテーションを構築するためAdobeとMozillaファンデーション間のコラボレーションである。

このプロジェクトのホームページにはその主目的が記載されている。

AdobeとMozillaは有能なウェブアプリケーションを制作するためのスタンダード言語の適応促進を望んでいるのだ。

• SQLite：組み込みSQLデータベース

  SQLiteは自己含有、組み込み、設定不要なSQLデータベースエンジンを作動させる小さなCライブラリである。

Adobe AIRはこの業界でかなり話題となった。その中にはこのような見解があった。

Ajaxという用語を発明したJesse James GarrettはAIRに関してWired上のコラムにて好意的なコメントをしている。

...Ajaxの開発者達はブラウザの制限に反してしばらく突き進んでいたように思う。アプリケーションのブラウザアプリケーションにはオフライン部分を削除する必要のあるたくさんのコードがある。 AIRの利点はブラウザ外のコードの再利用性なのだ。

他では、例えばJesse Wardenは好意的な意見を述べていない。

私はAIRの開発には興味がない。機能は素晴らしく聞こえるが一方日々の中で私のクライアントが必要とする技術は何もない。 現在この市場にはこの種のアプリケーションをサポートする有能なモデルがないように思う。それに加えてAIRはAdobeの名を付けたフラッシュプロジェクターラッパーであること以外に何も新しいことはないと思う。

Adobe AIRに対する意見は明らかに賛否両論である。その理由として考えられるのはこの技術がとても新しいタイプのものあることが言えるだろう。私の中でAIRに関して素晴らしい点と思う点は開発者達がデスクトップ上でウェブ、そしてブラウザ的な体験ができることなのだ。ということはFlash,Flex,JavaScript,HTMLのようなWebテクノロジー上の中に記述することができるという利点を含んでいるのだが、実はそれ以上にすごいのだ。AIRアプリケーションはブラウザのゼロインストールのように早く、また簡単なインストール体験を可能にしている。 またそれはまさにウェブブラウザのように相互プラットフォーム形式で作動する。

...プラグインやアクセスネイティブコード、またアプリケーションは使用することはできない。これは大変不便で一部の開発者にとっては問題となる。AIRは現在バージョン1.0の製品であり相互性プラットフォーム形式は私達にとってとても重要なことなのです。AIRはウィンドウでのハードウェアアクセラレーションをできないが（フルスクリーンモードでのビデオでは可能）しかしさっき言ったようにこれはバージョン1.0の製品であり時間の問題上まだ全てを備え付けられていないのだ。