今月初旬にPrototypeは初の1.6.0型のRCを発表した。また今回の発表でその他にもcoreAPIのアップグレード、バグフィックス、その他新たな機能が公開された。 発表された新たな機能を以下に挙げる。
- Event APIの向上
- Event.observeかElement#observeに登録されたイベントハンドラーは現在全てのブラウザにおいてイベントターゲット要素に自動的に結集する
- インスタンスメソッドの集結物に伴って拡大されたイベントオブジェクト
- Event.stopObservingとElement#Observingへのイベントネームと引数の受け渡しがオプションで追加可能
- Prototypeがカスタムイベントのサポートを搭載
- DOMContentLoadedイベント用にクロスブラウザサポート内臓
- Function APIの向上
- Function#wrapでアスペクト指向プログラミングの本質をシングルメソッドに引き出す
- Function#curryで部分的なファンクションアプリケーションに対応
- Function#methodizeでファンクションの1番目の引数をそのバリューに変換するパターンを矮小化
- Function#argumentNamesで名前がついたファンクションの引数を表すストリングの束を返還
- Function#delayでwindow.setTimeoutの周りに便利なラッパーを配置
- Class APIの向上
- Class.createで呼び出しの3つの代替形をサポート
- Object.extendのように作動する新たなClass.extendメソッド
- ペアレントクラスからメソッドをオーバーライドしている場合はオーバーライドファンクションの1番目の引数を$superと名付けることによってスーパークラスメソッドにアクセス可能
- コンストラクター、スーパークラス、サブクラスプロパティーを搭載したクラス
- Ajax APIの向上
- JavaScriptオブジェクトとしてJSON返答体にアクセス可能
- トランスポートオブジェクト自体がPrototypeに包み込まれている
DOM APIの向上
Prototypeが誇る新たなクロスブラウザDOMビルダー 非推奨にしたインサーションオブジェクトとポジションのネームスペース Element#updateとElement#replaceが現在両方DOM要素を受容 Element#setStyleが現在CSSルールのストリングを受容 向上したJavaScript1.6とWHATWG1.0スタンダード用サポート