CBDiフォーラムのソフトウェア業界分析家、Richard Veryard氏は以下の疑問を投げかけている。SOAを販売するべきであろうか。もしそうであればそれはどのように行われるべきなのか。また Veryard氏はその費用とSOAのROIについて述べている。
Richard Veryard氏が最初から主張しているようにSOAマーケティングは”2方向性のコミュニケーションが必要とされ、またビジネス界に耳を傾け彼らの要求に対応する必要がある”
またそれは順応性や顧客満足度等の抽象的な一般概念ではなくある特殊の業界が求めるものを意味している。Steve Jonesの記事"SOAはマーケティングを必要としている。"に関連してVeryard氏はそのように主張しているがそれはSOAがビジネス界において販売されるべきであることを明確に述べているといえる。
そこでSOA戦略、サービスリポジトリ、サービスかそのようなものを広めること、つまりはマーケティングの仕事をすることを考えてみて欲しい。SOAアプローチの中核部分と実際のマーケティングプランを練ることを考えなければならないのだ。
が直接的にビジネス界で販売されるべきか否かという疑問は”SOAのROIを図ることが妥当なことなのかどうか”という疑問に辿り付く。John Devadoss氏がこの疑問に関して議論しており一方ではこう述べている。”構成がどんなに乏しく、予算をオーバーしており、どんなにビジネスのニーズ を無視していて良質のROIを主張するプロジェクトであっても長い時間をかけてプロジェクトの費用を返済することができる限りSOAは目的への手段とはほど遠い。”と述べている。一方、問題は”そのビジネスがその負債を返還できるまで存続するのだろうか”ということだ。 John Evdemonは実際の"タイムフレーム”なしでROIのSOAを図ることが妥当なことなのかどうか”という疑問を投げかけている。 ROIは実際科学ではなく組織ごとに変化するものだ。(SOA自体のように) たくさんのROIモデルが入手可能で他のものよりの複雑なものある。 私がみたROIモデルは比較的シンプルなものだ。あまりに複雑なROIモデルはプロジェクトを図る作業の代わりにモデルを保持するのにもっと時間がかかる。 ROI仕様となるとインプリメンテーションの価値を評価するタイムフレームとリアリスティックデータポイントが発生するかも知れない。 SOA ROIには忍耐力が必要となってくる。なぜなら明確な利益をもたらすのに1年かそれ以上かかるかもしれないからだ。
それを踏まえてSOAを販売するべきだろうか?ビジネス界はSOAを知る必要があるのだろうか。Nick Malik氏が不明瞭な返答を述べている。
ビジネス界でSOAを販売する一番の方法はそれをビジネス界で売らないことであるという判断を下した。 利点を発揮できるであろうそれらの美学、機能、信頼性の速さ、ビジネスプロセスの自動操作に焦点をあててみよう。 そして標準部分に関しては言及しないでおこう。
もしもSOAが目的のための手段であり売る必要がないのであればそれは無償なのか?Lioraine Lawsonはそうは考えない。
SOAの利点である速さ、すばやいデプロイメンツ、低開発費用はすぐには得られないのです。 もしもROIを即座に取得することができてもまだ信頼性の問題があるのです。IT業界が以前にこれを全て約束したのを覚えているでしょう。 そして近頃はビジネス上の問題を修正するための技術的ソリューションに費用を費やしこのビジネスは忍耐することなく成長して いますが来年には同じ問題を解決するのに更にお金を費やすことでしょう。Richard Veryard氏はSOAが無償でありまたビジネス観点上SOAを販売する必要性がなかったとしてもSOA事業の需要を受け入れさせるためにビジネス界を説得する必要はあるだろう。
SOAを全く売らなくても良いという意味ではない。SOAはビジネスにおいて需要を作り出すのだ。多分金銭的、技術的なものではないと思うがアーキテク チャと統合に関する需要であろう。SOAを成功させるにはビジネス界がある構造的な機会を生み出すこと、そして新たな方法でIT業界の要求に踏み込んでい くことが必要になるだろう。ROIかSOAのマーケティングのコストに関する議論全体は一つの項目にまとめられる。:ビジネス界とIT界両者が同じ、サービス性を伴った概念を持たなければならないということだ。