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Sunが、Javaメディアコンポーネントで映像のサポートを強化

メディア機能、特に映像に関するJavaのサポートがあまり良くないということは、開発者の殆どが知っていることである。一部の開発者にとって、このことは深刻な問題であり、特に、Flash、Flex、Silverlight、AdobeのAIR(元Apollo)などの、新規にリッチインターネットアプリケーション(RIA)を構築するための技術を選択されてしまうのはなおさらである。これらのプラットフォームは、全て、メディアと映像を一番の機能として扱っており、技術の基盤とも言えるものである。

最近では、Javaがメディアと映像のサポートを早急に改善する必要があり、そうしなければ、デスクトップアプリケーションやリッチインターネットアプリケーションの分野への参加という残されたチャンスを失う危険性があると主張するもいる。例えば、Chris Adamson氏は、JavaOneでのBoFセッションの内容に追加するものとして、3回の記事にわたりその意義を主張した。さらに、最近、それらの記事の要約を書いている。

Flashは、デスクトップJavaと比較した際に、より一層重要なライバルとなっているという見方が一般的です。Flashアプリケーションを作成する機能が非常に優れていることから、Adobeは、そのための開発ツールに対し数百ドルの価値を見出すことができ、それらはとても注目に値することです。一方、Sunは、それに対する競合製品を提供することがほとんどできていない状況です(少なくとも、IBMはできています)。それは、何故でしょうか?それは、主としてメディアを非常に上手に扱っているのが理由にあげられます。そして、これらのことが、WebベースのJavaScript若しくはActionScript開発者を育成しています。そして、彼らは、「父なる言語」としてJavaを見ているのです。丁度、10年前にJavaをピックアップした人たちがC++を見ていた状況にそっくりです。

そういった人たちと、Javaのマルチメディアのサポートに対しフラストレーションを感じている人たち全てにとって、Chet Haase氏のJavaメディアコンポーネントを出したということに、いくらかの安心感がもたらされるかもしれない。

願わくばJava SE 7のリリースにあわせてほしいところですが、新しい機能として、Javaアプリケーションでの基本的な再生機能のサポートを予定しています。ゆくゆくは、Javaメディアコンポーネント(JMC)でキャプチャ機能やストリーミング機能を予定しています。

Javaメディアコンポーネントは、従来のプレーヤー(例えば、Windows Media Player、Flash、Quicktime)の組み込みをサポートすることを発表することから始めると思われる。

その目的は、再生機能(例えば、再生、停止、巻き戻し)のための簡単なAPIを公開し、従来のシステムで利用可能なものであれば何でも、先に述べたような指定したコンテンツの再生機能の制御がJavaアプリケーションで可能になるということにあります。例えば、WindowsにあるAVIファイル の再生はWindows Media Playerを起動するようになるかもしれません。さらに、従来のプレーヤーは残りのアプリケーションのインターフェイスに組み込むことのできるGUIコンポーネントを介して公開されるかもしれません。また、基礎的な従来のサポート次第で、プレーヤーに従来の機能(例えば再生ボタン)を公開するか、あるいはデベローッパーがプレーヤーコンポーネントの周囲にある制御をスキンできるようにする、といった選択が可能になるかもしれません。

このネイティブのラッパー機能は、JMCプロジェクト全体から見ると最も簡単なものです。主な作業として、簡単なAPIの設計や、異なるプラットフォーム上での様々なプレーヤーのためのグルーコードの作成があります。実際のところ、Windows Media PlayerやFlashを含む、複数のプレーヤーで動作するプロトタイプが、既に出来上がっています。

第2の取り組みとして、従来のプレーヤーがインストールされているかどうかを心配する必要が無いように、全てのプラットフォーム上で動作する共通フォーマットが利用可能なJavaのプレーヤーを作成しようとしている。さらなる思いは、先進的な機能としてJava開発者が、映像ストリーム内のピクセルデータや、映像キャプチャ、ストリーミングへアクセスする機能の提供があげられる。

その発表の次に来るコメントに対し、喜ばしいニュースだと思う人、代替案を提案する人、これは既に運命づけられたものであると言う人もいるだろう。あなたの意見はどこに落ち着きくだろうか?そのことに対し、意気揚々としているだろうか?慎重だろうか?それとも、特にこれといったことは感じないだろうか?どちらにしても、InfoQで明らかになる今後の展開を追い続けることができる。

(原文は2007年6月13日にリリースされました)

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