2008年のSOA予算をどのように準備するか

そろそろ予算の時期を迎える人もいるだろうが、2008年のSOA予算を準備する際、多くの疑問が頭に浮かぶかもしれない。何から始めたらいいか？どのようにして迅速に価値を証明するか？どのように成熟度を増やすか？スキルをどこから調達するか？

先週、MomentumSIのCEOであるJeff Schneider氏が、SOAプログラムの最初の数か月でROIが実現できない理由(source)を説明した。

以前にも話したことがありますが、繰り返します。SOAトランスフォメーションには多大な費用がかかり、完成までに年数も必要ですが、最終的には投資するだけの価値があります。

これに対して、Lorraine Lawson氏が報告するように、SOAへの潜在的な抵抗について即座に声を上げる人が出てきた(source)。

IT調査会社であるNucleus Researchによると、SOA実施への投資が黒字となったと報告した会社はわずか37％です。

Jeff氏は、2008年にSOAイニシアチブを開始する会社にとって有益であると証明できる分野からの実際の数字を挙げている。同氏は、あらゆるSOAイニシアチブの第一歩として、SOA基盤を作成する必要性を説いている。この基盤には、SOA戦略＆ロードマップ、SOA方法論、SOAリファレンスアーキテクチャ、標準開発、およびSOAガバナンス計画が含まれる。同氏は、SOAトレーニングと変更管理、インフラストラクチャ、構築と統合、ガバナンス、およびドメイン分析の継続を提案している。

同じ調子で、BusinessGlue Consultingの共同経営者であるWolfgang Keller氏は、先日、SOAを始めるにあたっていくつかのアドバイスを与えてくれた(source)。同氏が提案するのは、以下の4つのアプローチである。

IT部門でのパイロットプロジェクト

IT部門での節減によるSOAの資金繰り

強力なスポンサー

実際のビジネス価値を持つパイロットプロジェクト

Srikanth Inaganti氏とSriram Aravamudan氏は、包括的なSOA 成熟モデルの定義(source)どおり、主要なITプロセスを適所に備える必要性を強調している。

主要プロセスやアクティビティによってサポートされない限り、人、技術、およびアーキテクチャは単独では企業のSOAの進展を成功に導かないという事実を忘れてはなりません。したがって、SOA向け成熟度モデルは、アーキテクチャ（製品）の有効性と、それを現在の状態から将来あるべき状態へ移行するのに必要なプロセスの両方を網羅するべきでしょう。

Sarah Hepner氏とMalhar Kamdar氏は、SOAスキルを習得(サイト･英語)するという課題について論じ、アウトソーシング、インソーシング、および再教育のバランスを取ることに関するアドバイスを与えてくれた。

パイロットプロジェクトで早期の成功を当てにして、多くの会社は企業規模のサービス指向アーキテクチャ（SOA）イニシアチブを追求しています。これらの長期的かつ発展的プロジェクトは、確実なSOAスキルを持つ人員が必要です。しかし、SOAスキルの習得という課題は、IT能力を得るためのより大きな闘いの中の単なる小競り合いではありません。

Jeff氏は、SOAイニシアチブがしばしば、ドメイン分析を行う必要性を過小評価していると指摘している。

多くの組織がこの[最後の]点を忘れていることに驚くばかりです。通常、ドメイン分析は、プロセスモデリングやサービス設計において強力な背景を持つ典型的な企業設計者が実行します。彼らは、ドメインエリア（セールス、サプライチェーンなど）を選択し、プロセスリエンジニアリング、プロセスモデリング、サービス識別、サービス分析、およびコンポジットアプリケーション要件の収集を実行します。