ForresterはEric Driver氏とRon Rogowski氏が書いた新たなレポートを公開した(source)。そのレポートは" RIAs Bring People-Centered Design to Information Workplaces(RIAがInformation Workplaceを人中心に変える)"と名づけられている。Foresterのリサーチと分析は下記のように記載されている。
”中堅、大規模な企業においてコンテキスト的で、シームレスで、個人化された、ビジュアルの、多様な、社交的な、そして迅速なインフォメーションワークプレイス(IWs)を開発するムーブメントが進行中である。2007年の2月に私達が調査を行った組織の6%はInformation Workplaceストラテジーの開発進行中、もしくは既にドキュメント化していると述べている。”
Forrester氏は下記のように述べている。
"・・・イントラネット上のポータルとMicrosoft Officeは最も一般的なフロントエンドです。私達が見てきたほとんどのIW実装においてイントラネット上のポータル、Microsoft Officeかもしくはキオスク上のカスタムユーザインターフェースがコラボレーション、エンタプライズアプリケーションを満たすコンテナなのです。そして他のサービスはシームレスでコンテキストな方法で従業員達に運ばれるのです。”
そしてそのレポートによるとトレンドは下記のように示している。
”RIAテクノロジはユーザエクスペリエンスの更なる向上を目的として登場した。西洋文化全体を通してベンダはデザインを良くしていっている。これはソフトウェアアプリケーションまでにおよび、今では従業員に直面するInformation Workplaceにまで拡張している。”
Forrester氏はなぜRIAが次世代のIWにおいて本質的な構築パーツであると信じているのだろうか?そのレポートは下記のように述べている。
”なぜならRIAは人々がコンテンツを見つけて操作し、トランザクションを完成、そしてマルチメディアコンテンツを利用する方法を向上させるからで、これらのテクノロジーはITを使う従業員のユーザエクスペリエンスを改善するのに理想的なのです。”
RIAのランドスケープはどんな外観なのだろうか?Adobe FlashとFlex、Adobe Integrated Runtime(AIR)、Ajax、Curl RIA Platform、Laszlo Systems OpenLaszloとWebtop、Microsoft Siverlight、NexawebのEnterprise Web 2.0 Suite、Oracle WebCenterとSun JavaFXを含めた主要なRIAプレイヤーとテクノロジーがレポートにおいて言及されている。
そしてそのレポートはIWと共に輝くRIAの3つの主要点を詳細に記載している。
- シームレスユーザエクスペリエンス
- 個人化されたデジタルワーク環境
- 新たな方法でデータを可視化する方法
分析結果を固めるために、ForresterはRIAがIWのための情報マネジメントプロフェッショナルの3つの最優先事項を提示していることを強調した。
- オルタナティブインターフェースを介したエンタプライズアプリケーションデータと機能へのアクセス
- ビジネスプロセスを自動化するためのワークフローかもしくはBPMテクノロジ
- ビジネスプロセスと人々の役割のコンテキストにおける情報
レポートのタイトルが提示しているように、RIAは人中心のデザインに狙いを定めている。それゆえにレポートの残りの部分ではIW内においてRIAが人々の どのような役割をターゲットとしているのかに関する詳細な分析結果を提供している。そのレポートによれば、RIAはタスク指向の労働者とストラテジックディ シジョンメーカーに大変適している。
最後にそのレポートはRIAを使用可能なインフォメーションワークプレイス用の中核を見つけることを提案している。それは下記のとおりである。
RIAが労働力の区分のためになるかどうかを判断する役割分析を行ってみて欲しい。そして理にかなう時に既存の物を統合して欲しい。RIAエクスペリエンスをテスト、測定、そして修正して欲しい。そしてMillennials(ミレニアルズ=若者)を軽くたたくことによってInformation Workplaceのビジュアル能力をデザインして欲しい。
結論として、そのレポートは下記のように述べている。
RIAはInformation Workplacesを提供するためにどんどん使用されるだろう。RIAテクノロジが今日のエンタプライズ内で普及していない一方、シームレスで個人化さ れ、可視的なIWを造るにおいてI&KMがその技術価値を見出しているように今後その採用は増加することだろう。
ForesterはこのレポートのためにAdobe Systems、Backbase、Curl、Cynergy Systems、EffectiveUI、Esria、IBM、Laszlo Systems、Microsoft、Nexaweb Technologies、Oracle、Roundarch、SAPを含めた13のベンダにインタビューを行った。 このリストはRIAテクノロジと大規模エンタプライズサービスプロバイダ両方におけるとても良い代表例である。