前回のリリースから8ヶ月後、1060 Research, Ltd.はNetKernel(サイト・英語)製品の最新のバージョン.3.3をリリースした。このバージョンで成された強化点と含まれている新たな機能は下記のとおりである。
- リクエストビジュアライザー-デベロッパと管理者によるデバッグを向上し、アクティブのNetKernelアプリケーション内で起こっている一連のリソースリクエストの可視化を提供する
- 再構成・再記述されたドキュメンテーション-リソース指向のコンピューティングの概念をアダプタ用に簡易にするため、全てのドキュメンテーションがブックコンテンツ、スタートガイド等を含めて再構築、再編成されている
- HTTPクライアントがNetKernelからのキャッシュデータをより良くマネージするのを可能にし最適化されたHTTPトランスポートレイヤー-'if-modified-since'、'eTags' と'HTTP 304'用にサポートが搭載された
- パイプラインを介したイメージデータのアドバンス操作を可能にしたイメージリソースモデル-イメージデータとNetKernelリソースとして扱うためのフルサポートが付加された
- 強化された動的言語サポート-RubyサポートがJRuby1.0.1にアップグレードされ、NetKernelソース実装用のより多くの言語の代替案を有用にしまた実験的なPHPサポートが付加された
InfoQはNetKernel製品の最新のリリースに関して話を聞くため、NetKernelチームのRandy Kahle氏と対談した。InfoQはNetKernelのバージョン3.3のリリースで成された最も重要な向上点は何か尋ねた。
このリリースの目的はNetKernelとリソース指向のコンピューティングを学ぶのを簡単にすることです。概念そのものはシンプルなのですが、現在のソフトウェア開発に対するアプローチとはとても異なっているのです。私達はドキュメンテーションを再構成し、ほとんどのチャプターを再記述しスタートガイドにおいてキーポイントを解説するための統合されたデモを付け加えました。また、私達は通常ロジカルリソースリクエストとマッピングを物理的なコードに表示する、リクエストビジュアライザツール"Time Machine Debugger"を付加しました。更に通常のライブラリのリフレッシュとパフォーマンス強化も備わっています。
そしてInfoQはKahle氏にその概念に馴染みのないデベロッパたちに対して、リソース指向のコンピューティングを促すことにおける最大の挑戦は何であるか尋ねた。
最大の挑戦はデベロッパたちをAPIから突き放すことです。NetKernelのロジカルモデルは情報プロセスに狙いが定められていて、またマイクロカーネルによってオブジェクトの物理的レベルとAPIから清潔に区分されています。最初に私達は論理的なレベルから始まり物理的なレベルに発展させながらROCとNetKernelを 説明しましたが、経験のあるデベロッパたちは彼らの目的をオブジェクトから変更する事と、また論理的モデルの解説を聞くことさえ難しいと感じていたのです。そして今、私達はなじみのある物理的レベルから始め、AccessorがServletに似たサーバサイドの簡易なオブジェクトコンテナであることを説明しています。Accessorがコンポジットソフトウェアシステムを作るのを可能にし、サブリクエストを論理的レベルにイシュー可能であることをデベロッパ達に見せると、彼等はアクセッサはサーバとクライアント両方として動作し、左右対称である事を理解しました。一旦この地点に到達したら論 理的レベルで可能になった新たなパターンの世界に関して論ずることができます。
もう一つの挑戦は私達がなぜRESTを探求しどのようにROCを発見したかを説明することでした。私達はもともと新たなテクノロジを構築しようとしていたわけではありませんでした。私達はWorld Wide Webの経済的パワーを理解するのが目的でした。Webは与えられたサブシステムの実装の詳細ではなくて経済的なプロパティを一番優先して考案された最も成功している情報システムです。Webの大規模スケール経済力はソフトウェア自体の小規模スケールに適用できることが発覚したのです。NetKernelアプリケーションは構築、デプロイ、保持にかかる費用が遥かに少ないのです。アプリケーションはJava J2EEから迅速にポートすることができ、またそれらはより速く動作し、CPUコアでスケールをします。
後にInfoQはNetKernelがどのように未来の巨大マルチコアコンピュータ用のアプリケーションの開発を助けるのか尋ねた。
NetKernelはスケールを行います。私達は論理的リソースが完全に物理的スレッドとコンピュート、また応答するのを求められたCPUリソースから完全に離すリクエストを出し、論理的レベルの情報を物理的レベルのオブジェクトとAPIから分離させました。論理的なWebサイトがサーバファーム内のサーバ付加と共にスケールと行うのと同様にNetKernelアプリケーションはCPUとコアの付加と共にスケールを行います。NetKernel3シリーズは今日、そして将来のマルチコアプロセッサのために設計されました。私達は未来の512コアとより大規模なシステムを想定し、最近NetKernelのコアアーキテクチャの第4世代における制作を完了しました。原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2007/12/netkernel33