コードレビューは品質を高め、情報共有とメンターシップの優れた方法となる。 残念なことにこれまではサポートツールの準備に手間がかかったりそもそも準備されなかったせいでコードレビューは後回しにされることが多かった。Review Board(source)はコードレビューのプロセスをサポートするアプリケーションによってこの状況を変えようとしている。このアプリケーションのいくつかの機能をあげよう。
- 詳細レビュー表示によって、コード変更やスクリーンショットといったレビューに必要なすべての情報をまとめて確認できる
- 関係するコード行に直接コメントを書き込むこともできる差分表示画面
- 経過が分かるディスカッション機能
- レビューの着信や送信を要約して表示するダッシュボード
Review Boardは昨年の5月にVMWare(サイト・英語)出身の開発者Christian Hammond氏(source)とDavid Trowbridge氏(source)によって公開された。それ以来オープンソースコミュニティのアーリーアダプタから支持を集めてきている。Review Boardの機能はこれまでのところ速いスピードで開発が進められていて(source) ユーザーは使用した感想(source)やコメントをブログに載せている。例えばJoe Heck氏(source)は、
ReviewBoard(source)の最も印象的なことのひとつは、チェックイン前にレビューするための素晴らしいメカニズムやスクリプトのサンプルをサポートしていることだと思います。
パッチをレビューするのにもReview Boardは申し分ない。ポストレビューという機能はSCM(ソフトウェア構成管理システム)に連携し、コミットしようとしてる変更に対してのレビューを依頼することができるツールだ。今のところSVN、CVS、Perforce、Git、Mercurialのレポジトリをサポートし、ユーザー手引き(source)では以下のようにプロセスを説明している。
- ユーザーが何かとてもクールな変更を思いつき、ローカルへチェックアウトしたコードを変更する
- ユーザーがレビュー依頼画面で差分を登録し、説明を書き、何人かのレビュアーを選ぶ.
- ユーザーはそのレビュー依頼の「公開」ボタンを押して、レビュアーの誰かが見てくれるのを待つ
- 誰かがレビュー依頼を見てこうコメントする。「なんてクールなんだ。ただちょっとおかしいな」
- ユーザーはレビュアーがコメントした点を直すためにコードを更新する .
- ユーザーは更新した差分を登録し、レビュアーのコメントに何を変更したか(あるいはなぜ提案されたような変更をしなかったか)返答する
- レビュアーが更新されたコードを見てゴーサインを出す
- ユーザーは変更をレポジトリにコミットする
- ユーザーはさっきのレビュー依頼画面の「承認済み」ボタンを押して、レビュアーのダッシュボードからリクエストを消す
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/02/reviewboard