マイクロソフトは、VS 2008の拡張機能として可能性のある10個の機能のデモをリリースした。今回リリースされた機能は、全部まとめてPowerCommands for Visual Studio 2008(ブログ・英語)と呼ばれ、ソースコードが含まれる。
コピーとペーストコマンド
これらのコマンドを使うと、クリップボードを通してプロジェクト間で情報を移動するのがより簡単になる。それらは以下を含む。
- Copy ClassコマンドとPaste Classコマンド – これは少々誤った名前である。このコマンドは、特定のプロジェクトアイテム内にある全てのクラスをコピーする。 プロジェクトアイテムが、page.aspxに対してpage.aspx.csのようにサブファイルがある場合は、サブファイルも全てコピーされる。
- Copy ReferencesコマンドとPaste Referencesコマンド – 同じようなプロジェクトを作るときに、これらのコマンドが役立つことが分かるに違いない。
- Copy As Project Referenceコマンド – 上記のコマンドと組み合わせて、このコマンドは、Add References dialogを使うよりもずっと速い。
プロジェクト
- Collapse Projectsコマンド – プロジェクトツリーを折りたたむショートカットである。
- Edit Project Fileコマンド – このコマンドを実行することによって、選択したプロジェクトのMSBuildが開く。 気をつけてほしいのは、このコマンドを実行した場合プロジェクトがアンロードされてしまうことである。
リファクタリング
- これらの新しいリファクタリング機能は、C#のみで利用出来る。VBの場合は、サードパーティベンダー製のリファクタリングサポートを使う事が出来る。
- Extract Constantコマンド – このコマンドは、文字列を定数に変える。VBの場合は、Refactor(source)の無料バージョンを使う事によって同様の機能を実現出来る。
- Remove and Sort Usingsコマンド – これは、プロジェクトの全てのファイルに対して、usingステートメントをソートする。 そして未使用のusingを取り除いてくれる。VBの場合は、Refactorの有料バージョンを使う事によって、同様のことが実現出来る。 ドキュメントには、これが、VBのRemove Unused Referencesコマンドに相当すると書かれているが、それは誤りで、C#にはまだ、使用されていないDLLのリファレンスを取り除く方法がまだないのである。
その他
- Open Containing Folderコマンド – このコマンドは、ファイルを開いて、タブを右クリックしたのと同様に、エクスプローラが開く。
- Open Command Promptコマンド – このコマンドを実行すると、Visual Studioのコマンドプロンプトが開く。
- Unload/Reload Projects – 統合されていないソースコントロールを扱うときに、これらのコマンドは役立つかもしれない。おそらく現在必要でないプロジェクトをアンロードすると、パフォーマンスに影響が生じる。
コマンドの全リストを調べるには、インストーラーとソースコード(source)に同梱されているリードミーファイルを参照してほしい。