先日、業界におけるBPMNの導入について、興味深い統計を発表した(参考記事)。もはやBPMとSOA間(参考記事・英語)の関係は問題となっていないのだが、この記事内で BPMNおよびSOAのスタンダードであるWSDL、 WS-BPELおよびSCAの考えられる関係を提起した(参考記事)。
BPMNを取り巻く活動もまた急速に増加していることは、驚きには値しない。
1月、OMGはBPMN v1.1(PDF・英語)をリリースした。
およそ1ケ月前、Tyler Anderson氏が「Execute Business Processes with Eclipse」(会員登録後は無料で利用可能)(source)を発行した。Eclipse SOA Tools Platform (STP)を使用して、以下の事柄をおこなう方法を詳細に述べている。
- Eclipse STP、Eclipse ATL、BABEL BPMN2BPELツールおよびApache ODEをインストール
- Eclipse STPでのビジネスプロセスをモデル
- Eclipse STPのBPMNフォーマットをBABELのBPMNフォーマットに変換
- BABELのBPMNフォーマットをBPELに変換
- Apache ODEデプロイメント記述子を作成
- 自分のビジネスプロセス向けのWeb Service Definition Language (WSDL)を記述
- デプロイメント用の生成されたBPELを準備して、Apache ODEにデプロイ
先日、Michael zur Muehlen氏およびJan Recker氏がBPMN構成体の使用率に関する調査(source)結果を発表した。Michael氏は以下のように論じている。
BPMNは複雑な言語である。独特な52のグラフィカルエレメントで構成され、その内容は41のフローオブジェクト、6の接続オブジェクト、2のグループ 化オブジェクトおよび3の成果物である(300ページに及ぶ仕様書に詳述)。それぞれのエレメントが、意味やそれに関連した決まりがあることを考慮すれば、 学ぶべき用語はかなりの数になる。そこで、プロセスモデラーが知っておくべき最低限のBPMNのサブセットは何か?答えは、思っているほど多くはない。
独立業界アナリストであり、コンサルタントのBruce Silver氏は多少なりともこの調査のアプローチに異議を唱えている(source)。
一歩離れて見ると、BPMNのコアセットはそれについてまったくBPMN性がない。単なるフローチャートである。事実メッセージ起動イベントを除けば、コアと拡張コアセットは数十年間存在しているスイムレーンダイアグラムに過ぎない。
またBruce氏は、全6部構成のBPMNに関する総合的なeラーニングシリーズ(source)である、SAPのBusiness Process Expert community (BPX)(source)(会員登録後は無料で利用可能)を発行した。そのシリーズの第2部は、BPMNの紹介である(20分間)(source)。