Microsoftのレッドモンドキャンパスで最近開催された相互運用性に関するイベント「plugfest」では、今後のSunのMetro Web Services(サイト・英語)と.NET 3.5のWindows Communication Foundationの相互運用性に関して、印象深い研究結果(source)が発表された。InfoQは、SunのエンタープライズWebサービスの相互運用性のエンジ ニアリングリードであるHarold Carr氏と話す機会を設け、相互運用性の研究結果について話を聞いた。
Javaおよび.NETのデベロッパに対するこの結果の関連性について聞くと、以下のような相互運用性の役割を強調した。
Webサービスが実装先のプラットフォームに関することではなく、ワイヤーの相互運用性に関することである。それゆえに、.NETまたはJavaの使用に 関係なく、デベロッパが期待しているのはサービスの相互運用である。プラットフォームのデベロッパにとって、WS-I基本プロファイルの相互運用を確実な ものにするのは、比較的容易である。しかし、WS-Policy、WS-Security、WS-Trust、WS-SecureConversation、WS-ReliableMessagingな どをアドインする場合、プラットフォーム実装者にとって、その作業は複雑化する。相互運用性の研究結果により、現段階の開発状況が理解しやすくなり、. NET 3.5でMetroを使用する計画がある人が、(それ自体に対してテストのみ実施されたプラットフォームではなく)相互運用可能なプラットフォームが 提供されるという確信を持つことができる。(注記:Metro 1.0はすでにNET 3.0で動作済み)
WS-* 空間の成熟度の標準に関して、以下のように述べた。
検討する必要のある2局面は、テスト対象となる相互運用性のシナリオおよびこれらの仕様に基づいたサービスの配置である。相互運用性のシナリオは非常に便 利ではあるが、明らかに不完全である(特に高信頼性メッセージングにおいて)。実際には、(plugfestまたはより広範囲な社内テストでテストされる 相互運用性のシナリオのどちらかで)テストされていないものの組み合わせで配置される。また、.NET 3.0およびMetro 1.0(両者ともリリース済み製品)は、WS-* 仕様のサブミットバージョンに基づいている(スタンダードバージョンであるWS-Securityを除く)。.NET 3.5(リリース済み)は、スタンダードバージョンに基づいている。Metro 1.x(2008年後半にシップ予定)もまた、スタンダードバージョンに基づいている。標準仕様がさまざまなベンダーからのシッププラットフォームに基づ いた配置で使用されていないと言うと、くどい。.
Harold氏によると取り掛かるのが最も難しかったのは、Trustをインクルードすることおよびセキュリティであり、Kerberosを使用する場合は特にそうである。
セキュリティをおこなう方法は多数あり、それにはたくさんのテストを必要とする。そして状況を信頼しているならば、クライアント、STSおよびサービスの3方向テストがある。そうすると、テストにはさらに多くの組み合わせができる。
Harold氏のブログの投稿(ブログ・英語)で相互運用性の研究結果を確認したり、SunのサイトにあるMetro(サイト・英語)をじっくり参考にしてもらいたい。
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/03/wcf-metro-interop