先週、MicrosoftはModeling Editionと呼ばれているWeb Service Software Factoryを大々的にリリースした(source)。Web Services戦略において必須であるWSSFが、WSDLファーストアプローチ(参考記事)に従うWCFサービスの開発を可能にする。
WSFが最後にリリースされたのは14ケ月前のことで、 基本的にWSDLファーストとバージョン管理(ブログ・英語)にフォーカスしている。
今回のリリースでPattern & Practicesチーム、製品マネージャのDon Smith氏が意欲的なロードマップ(ppt・英語)を示し、トランザクション、コレオグラフィー、ディスカバリーを含む「Enterprise SOA」のオファリングに狙いを定めている。
Web Service Software Factory (Service Factoryとしても知られる)は、ツール、パターン、ソースコードおよび規範的ガイダンスの統合コレクションである。よく知られたアーキテクチャーや 設計パターンに従うWebサービスを、迅速かつ一貫して構成するよう意図されている。
今回のバージョンは、Webサービスのデベロッパ、フレームワークおよびツールのデベロッパも両方対象としている。Modeling EditionはWCFのメタモデルに従うWeb Servicesドメインモデル(source)に基づいており、Service Contract Model、Data Contract ModelおよびHost Modelの3つのDSL(ブログ・英語)で構成される。Host Modelは、ホストアプリケーション、サービスエンドポイントおよびクライアント/プロキシーをモデル化する。
図1WSSFのDSLの概要
WSSFは以下で構成されるサービスアーキテクチャーに基づいている。
- サービスインターフェイスレイヤーは、サービスコントラクトで記述されるが、対話の基礎となるサービスの振る舞いやメッセージを指定する。サービスアダプ ターがあり、サービスコントラクトを実装したりエンドポイントに機能性を公開したりする。また、サービス内外のデータを変換する。
- ビジネスレイヤーは、サービスのビジネスロジックを実装するコンポーネントを取り込む。また、ビジネスドメイン特有のオブジェクトを表すビジネスエンティ ティーを含む。このレイヤーは.NET Framework 3.5のWindows Workflow Foundationのようなビジネス管理ツールを使用して実装可能なビジネスワークフローを含む。
- リソースアクセスレイヤーはデータにアクセスする際に必要となるロジックを含む。
- 分野横断的な懸念に対処するコンポーネント、たとえばException管理やインスツルメンテーションはこの共通機能の一例である。
Web Service Factoryはcode plexにコミュニティのWebサイト(ppt・英語)がある。
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/03/wssf-modeling-edition