最近の投稿記事で、F#研究チームのBrian McNamara氏およびDon Syme氏が、今後の計画について明らかにした。Don Syme氏のF#の製品化に関するブログの掲載記事(source)によると、Microsoft Research ReleaseのF#のアップデートを4月に計画しているということである。そのリリースの内容は以下のとおりである。
- コアF#言語への100以上のバグ修正や機能の完了を含む。
- さしあたり延期していた言語設計の問題に対処する。
- F# Language Specificationの草案に匹敵する。
Brian McNamara氏が、この夏のいつかCTPリリースを作成する意図があることを明らかにした(ブログ・英語)。そのリリースに含まれる主な機能は以下のとおりである。
- F#言語に精通しているコンパイラーであるfsc.exe
- インタラクティブコマンド環境であるfsi.exe
- F#ライブラリ(通常のもの。不変のリストから非同期計算ライブラリに及ぶ)
- コマンドファイルからF#「.fsproj」プロジェクトをビルドさせるmsbuild(source)タスク
F#とVisual Studio開発環境を統合する作業が進行中であり、無償にてVisual Studio Shell(source)またはVisual Studio 2008で動作することになる。 そのために、F#は以下のコンポーネントを含む。
- 構文の強調表示、インテリセンス、ツールチップなどを提供するF#言語サービス
- .fsファイル、参照DLLなどを追加/除去するF#プロジェクトシステム
- Visual StudioでfsiがホストされるF#インタラクティブウィンドウ
現在のRCはF# 1.9.3であり、最新アップデート1.9.3.14(source)は2008年1月18日にリリースされた。