Jeff Schneider 氏(source)が SOA イニシアチブの進化(source)について書いている。
最近 Nick Malik 氏(source)は、JaBoWS(source)(Just a Bunch of Web Services) に立ち向かうことはエンタープライズ SOA に対する不可欠な努力だとして、SOA コミュニティに呼びかけを行った。Jeff 氏はこれに同意せず、JBoWS は組織がサービス指向へとむかう道のりの自然な第一歩であると自分の意見を定めた。
Jeff 氏は、サービス指向へとむかう道のりに JaBoWS 以外にも足掛かりをいくつか追加している。JBoGS(Just a Bunch of Governed Services) と PoPS(Patches of Planned Serviceds) がそれだ。JBoGS は JaBoWS にガバナンスの概念を付加して拡張したもので、それにより企業内部の WEB サービスのセットに原則や発見や方針、そして管理を追加する。
JBoGS は JBoWS が自然に拡張されたものだ。サービスはあるプロジェクトの中でひきつづき運営され、プロジェクト外部との連携がない自己中心的なスタイルになりがちだが、現代的なガバナンスの概念にしたがって設計、構築、運用される。JBoGS 段階では、企業はなんらかのレジストリ/リポジトリソリューションやライフサイクルのガバナンス、ランタイム管理のインフラ、定着したプラクティスなどをもっている。
その次の進化段階では、他との連携を妨げているアプリケーションの殻をとっぱらい、サービスの全体的な構図を確立しはじめる。SOA におけるプランニングの視点は通常トップダウンアプローチであると考えられているが、Jeff 氏はこの視点を導入する「Patches of Planned Services」段階について語っている。「Patches」という言い方は、プランニングがドメインレベルからスタートし、サービス指向が徐々に企業の他のドメインへとひとつずつ広がっていくことを言外にほのめかしている。
Jeff 氏はこの進化について次のようにまとめている。
ほとんどの企業は、より大きく意欲的な目標へとむかう前に、自然に生まれてくるままになっている自分たちのサービスのガバナンスを行いたいと思っている。2008 年は PoPS 段階がスタートすると思われる。JBoGS が成熟した企業は、受注から請求にいたるようなビジネス上のクリティカルなプロセスを支援するための SOA を求めている。(中略)これは、通常ビジネスプロセスにしたがって整列されるサービスのコミュニティをプランニングする原動力となる。
最後に Jeff 氏は PoPS が最終段階ではないと予測している。未来は雲の中、ではあるけれども。
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/03/jabows-jbogs-pops