エンタープライズのレベルのアプリケーションにとって、リアルタイム・システムに配備することのメリット(そしてことによるとデメリット)は何でしょう? 多くの場合、大きなメリットはありません。システムの非機能的要件(負荷容量、平均応答時間、最大負荷時の応答時間など)が満たされた時点で、アプリケー ションの配置が可能になり、顧客は満足します。要求したくなるような何かが起きてもよいはずですが、たとえば、HRアプリケーションでいつもよりやや時間 がかかっても、ユーザはただいつもより長く待たなければならないだけです。大きな影響はありません。しかし多くの金融関係者は、エンタープライズレベルの アプリケーションが要求された時間内に処理をし損ねることを、すぐに損害と(ことによると大きな損害と)同じであるとみなすでしょう。金融市場は、まさに その定義により、極めて変化しやすく、コンピュータ取引システムでは、価格が1秒間に何回もの割合で変更されることがあります。もしシステムのある部分が 現在の価格にもとづいて取引をしようとしていて、そして実際の取引が何かしらの理由によって遅れたとしたら、わずかな変動でさえも重大な額の損失につなが るのです。もしこうした遅延が頻繁に起きるとすれば、システムはすぐにメリットを失い、むしろ負債となるでしょう。
続きをご覧になりたい方は、以下URLよりアクセスしてください。
http://www.infoq.com/jp/articles/real-time-java
http://www.infoq.com/jp/realtime