先週、Michael Ramirez氏(source)がPythonで記述されたActionScript 3パーサーであるasDox 1.0 Alpha 2(source)をリリースした。Java向けのqDox(サイト・英語)に基づいている。パーサーは、クラス/インターフェイスの定義、インポートステートメント、JavaDocタグおよびメンバー宣言といった重要な項目のみを検索するソースファイルをザッと読む。InfoQはRamirez氏にインタビューをおこない、詳細を伺った。
Ramirez氏はPythonのActionScriptパーサーを開発した動機を、以下のように回想している。
asDoxの開発を決めたのは、ActionScript 3にはqDoxに類似したコード生成ツールが必要であると感じたからである。PyParsingモジュールであるため、Pythonを選択した。PyParsingが非常に使いやすいことが分かり、ActionScript 3パーサーの開発が楽しくなった。
最終製品が目標であるが、リリースにはしばらくかかりそうである。コード生成を通じたデベロッパとして、Doxは生産性を高めるツールである。たとえば、ActionScript 3クラスのコレクションを開発して、asDoxを使用し自動的にPHPバックエンドコードを生成する場合である。
asDoxおよび今ではFlex Builderの一部であるAdobeのASDoc(source)の関係について、Ramirez氏は以下のように語っている。
AsDocは、ActionScript 3ソースファイルに内蔵されているJavaDocタグを解析することで、APIドキュメンテーションを生成するためのツールである。asDoxはJavaDocタグだけではなく、パッケージ、クラス、変数およびメソッドも解析するツールである。デベロッパのActionScript 3ソースファイルに関する詳細情報を提供する。テンプレートエンジンと併用すると、コードの生成でさらに実力を発揮する。
Ramirez氏はqDoxからどれだけ適用したのかについて、またasDox実装での改善について説明し、「asDoxのAlpha 1のリリースには、qDoxのAPIにかなり適合するAPIがある。このことがPythonデベロッパにとってasDoxを使いにくくしている。 Python Is Not Javaのリリース後、最新のリリースが完全改訂され、ますますPythonフレンドリーになった」ことを指摘した。
asDoxの開発は、つらいものだった。Ramirez氏は、以下のように語る。「asDoxの開発における最大の課題は、ActionScript 3パーサーの記述であった。構文という観点からすると、あまり寛容ではないので、ActionScript 3は解析が非常に困難な言語である」。
それにもかかわらず、Ramirez氏はその作業を推し進める予定である。「asDox向けのAdobe Airデスクトップの開発を計画している。だが、現在は主にasDox 1.0.0のリリースに焦点を当てている。このツールをさらに良くするために、コミュニティからのフィードバックを期待している」と語った。
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