JavaOne 2008 2日目、朝一番のOracleのゼネラルセッションにて、Thomas Kurian氏と開発チームは、Oracle Fusion Middleware 11gの新機能である、彼らのSOA Suiteに含まれるComplex Event ProcessingとBusiness Activity Monitoring、developing Enterprise 2.0向けのWebCenter Suite、ソーシャルコンピューティングアプリケーションの紹介を行った。
Oracleが現在注目しているのは、
- SOA
- リッチエンタープライズ2.0アーキテクチャ
- グリッドコンピューティング
の3つである。
まずはSOAの話ということで、JDeveloper 11gによるポータルアプリケーション構築のデモの中で、SOAを使えば簡単にサービス構成の変更が可能である旨が示された。
その後のリッチエンタープライズ2.0アーキテクチャでは、今後は企業向けアプリケーションと、SNS等のソーシャルネットワークが結びつけられ、新しい価値が生まれる、ということが紹介された。
最後のグリッドコンピューティングでは、BEA Weblogic及びCoherence Gridアプリケーションが仮想化されて入っているサーバ環境の動作デモを行った。
このデモであまり注目されなかったが、OracleアプリケーションサーバのJVMが「BEAの」JRockitであった。
彼らはまたJRockitの管理コンソールの紹介を行い、JVMのガベージコレクションを適正に管理することを示した。
その他のセッションとしては、Emmanuel Bernard氏がBean Validationフレームワーク(JSR303)について話をした(参考記事)。
Emmanuel氏は典型的なJEEアプリケーションがデータベース、データアクセス、ビジネスとプレゼンテーション層で構成され、また制限を受けている、これらの制限を実装するロジックは、通常すべての層で実装される。
JSR303の目的は、メタデータモデルの標準化や層を選ばず制限を実装する機能を提供する。
また、特定のJavaBeanのために制限リストを公開するために、Constraint Repository APIを提供する。
Validationロジックはドメインモデルに近く、制限はBean(ドメインオブジェクト)で定められる。
それはBean,フィールド、ゲッターメソッド、またグラフオブジェクトに加える事が出来る。
彼は、オブジェクトグラフを確認するのに用いられる「カスケードしている制約のチェック」機能を説明した。
開発者は、カスタムメイドの注釈を書いて、それを@ConstraintValidatorタグで飾ることによって、彼ら自身の制限を定めることもできる。
Emmanuel氏はまた、JPA2.0のフレームワークがBeanの制限されたアノテーションに基づき、データベース制限を生み出す為にBean Validationフレームワークを使うことが出来ると説明した。
JSR303の仕様ははHibernate Validatorフレームワークに基づいており、それは、Java EE6の仕様の一部としてリリースされる予定だ。
原文:http://www.infoq.com/news/2008/05/javaone2008-day2 及び筆者にて加筆しました。