「Regional and Cultural Accessibility foe the Java Platform, Micro Edition (Java ME Platform):Africa」と題するセッションを聞いた。
現在アフリカでは急速に携帯電話が普及しており、デジタル・デバイドが一気に解消しているという話を聞いていたので、このセッションに興味を持った。プレゼンターの一人がケニアのナイロビ大学の学生だというのも、また面白い。
アフリカでの携帯電話の利用の特徴は以下の通り。
- 送電環境は意外に整備されている。
- テクノロジーを信頼する文化がある。
- 非常に厳しい使用環境
- リテラシーは低い
- 猛烈な貧困
このような状況にもかかわらず、携帯市場が急成長を遂げているのは、アフリカならではの特徴、つまり音声通話利用と同時に、モバイル・アプリケーションの利用が爆発的に増えているのだそうだ。
アフリカ全体の人口が約9億4千万人、携帯の普及率は25%弱だそうだが急速に伸びているという。そのうちの95%がプリペイでの利用だということだ。ビジネス的な観点で見るとキャッシュフローがかなり良いビジネスと言うことができる。
アフリカでの有力コンテンツとしてはまずGPRS、第2.5世代(2.5G)と呼ばれる技術の一つを使ったコンテンツ。具体的には携帯電話を利用した支払いサービス「M-PESA」、インスタント・メッセージ「MXit」、地図のダウンロードが可能な「Mobil Map Service」などが挙げられた。
プレゼンテーションはNOKIAのエンジニアが仕切ったが、彼の肩書きが「UI Designer」というのも新鮮だった。会場の参加者も非常に国際色豊かでメジャーが国ごとに違う。写真の質問者はエチオピアのテレコム関係の人間だった。
参加者が少なかったのが残念だったが、アフリカのモバイル情報が生で聞ける・・・そんな面白いセッションだった。