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パワフルクエスチョンを使うことで、何が起きるだろうか?

あなたが質問される側なら、どちらがいいか: 「なぜ失敗したのですか?」あるいは「次回成功するために必要なものは何ですか?」時間に追われるリーダーは、しばしばチームにあまりにも簡単な質問を投げつけてしまう。しかしちょっとだけ考えてから、賢明なオープンクエスチョンを使えば、チームに新しい可能性をもたらすことができる。たとえば、数世紀前から使われている、一見単純な「パワフルクエスチョン」の技は、Coaches Training Institute(CTI(サイト・英語))によって、コーチトレーニングで未だに教えられている。

活力のある、創造的な質問は私たちの注意をくぎ付けにします。
私たちの心の創造力はすべてそのような質問に集中します。
知識は魅力的な質問によって生み出されます。
これらの質問は私たちに新しい世界を開いてくれます。


-- 『The Knowledge Evolution』 Verna Allee

弱い質問、特に「イエス/ノー」で答えさせる質問は生きた質問ではない。質問者の仮定が会話をリードしてしまう。「なぜ」という質問にも別の落とし穴がある。より建設的である真実を語ることではなく「正当化する」答えを引き出してしまう。(リーンの「5つのなぜ」(source)プラクティスが同じ「なぜ」という質問を建設的に使用していることに注目して欲しい。それでも信頼関係に欠けたチームにとっては、問題となるかもしれない。)その他には(source)、全く質問になっていない質問がある: ある場合には、「イライラするでしょう!」という意味で「気分はどうですか?」と聞いたのに、まったく違う驚くような方向に会話が進むことがある。(実際の質問でないが、まだイエス/ノーで答えることを要求している。)。



さらなる例を知りたい?個人で活動しているコーチである Lyssa Adkins 氏はこれを含むいくつかのアジャイルなチームの状況に(source)パワフルクエスチョンを適用した。

きっかけ: 
   数か月前に起こった出来事をチーム・メンバーが再び蒸し返す。
弱い質問: 
    どうしてまたこの話をしてるんですか?(「蒸し返すのはやめてください!」と暗黙的に言っている)
パワフルクエスチョン: 
    この件についてどう考えてますか?


はじめは、そのようなオープンクエスチョンで尋ねるのは不自然に感じるかもしれない。しかし奥に隠れた問題があって、そのことについて誰も話していない場合、新しい種類の会話が始まる可能性を生む。そうするとそれに関してオープンに話すことができるので、チームがアプローチできる範囲が広がり、驚くべき新しい方向性が生まれるかもしれない。


先入観を持たず相手の判断を尊重する環境では、パワフルクエスチョンは学習に寄与することができる。そして暗黙に「黙ってろ」などといって問題を解決しようとすることはなくなるだろう。不必要な「なぜ」という質問をやめることは、他者を非難しない環境の確立への大きな第一歩となることに注目して欲しい。そうした環境では、パワフルクエスチョンが力を発揮する。


新しい可能性を開くパワフルクエスチョンに関するより多くの情報として、theworldcafe.comが、質問を強力にするもの(PDF・英語)[pdf]という記事を出している。この中では以下のような質問例が挙げられている。

  • 「最もうまくグループを管理するために私たちはどうしたらいいと思いますか?」
  • 「最もうまく会社を管理するために私たちはどうしたらいいと思いますか?」
  •  「最もうまくサプライチェーンを管理するために私たちはどうしたらいいと思いますか?」
この記事はアジャイルなソフトウェア・チームのために有用な以下の引用を含んでいる。

「パラダイムシフトは質問によって引き起こされる。
現在のパラダイムの中では答えられないような質問によって、
パラダイムが変化するのだ。」


-- Marilee Goldberg, from The Art of the Question.

原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/05/powerful-questions

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