jQuery(source)のクリエイタでありMozilla JavascriptのエバンジェリストであるJohn Resig氏は、先日ビデオプレゼンテーションを(source)投稿した。プレゼンテーションはjQueryプロジェクトの今後のリリースプランを概観し、まもなくブラウザに搭載されるようになるJavascriptのエキサイティングな新機能に焦点をあてている。以下に、彼のプレゼンテーションのハイライトを紹介する。
jQuery CorejQuery 1.2.4は、5月中旬のリリースとのことです(編集部注:5/18にリリースされました)。予定されている。jQuery Coreの一部として、Dimensions Pluginが(サイト・英語)含まれる予定だ。この定評あるプラグインは、要素のサイズを取り扱うためのクロスブラウザな互換性をもったメソッドを提供する。 jQuery 1.2.4には更に、イベントハンドリングメソッドの速度最適化も盛り込まれている。John Resig氏はドラッグ・アンド・ドロップの操作が新しいバージョンでは3倍速くなっていると報告している。夏にはjQuery 1.3のリリースが予定されており、セレクタエンジンとDOM操作の速度の改善が見込まれている。また、jQueryプロジェクトはこの秋にライブカンファレンスを計画している。
jQuery UI 1.5は、特性とAPIの両面において、jQuery UI 1.0からの完全な改良版となるだろう。この改良には新しいドキュメンテーション、デモ、そして新しいウェブサイトが伴う予定だ。また、jQueryとシームレスに統合するアニメーションとエフェクトのフルセットとなる、Enchantという新しいサブライブラリの開発が進行中である。
次にResig氏は、Mozillaや他のブラウザベンダによって作業が進められているJavascriptの数多くの興味深い機能について概要を述べた。
- よく使われる二つのメソッドの速度向上。そのメソッドとはFirefox 3とSafariにおけるgetElementsByClassName()と、Safari、Opera、IE8、FirefoxにおけるquerySelectorAll()のことである。
- ARIA Accessible Ajaxは、Javascript開発者がユーザのスクリーンリーダーに直接命令することを可能にする新しい標準である。スクリーンリーダーのアクセシビリティの欠如はAJAXアプリケーションにおいてよく指摘される問題点である。
- CSS 3が完成しつつあり、ブラウザはついにCSS 3の機能セットをしっかりと実装したものとなる。
- HTML 5仕様の postMessage() は、ユーザが安全性を考慮してクロスドメイン通信を行うことを可能にしてくれる。
- Firefox 3とJavascript 1.9にネイティブのJSONサポートが追加される。これで、JSONオブジェクトのより速いシリアライズとデシリアライズが可能になる。
- Function.prototype.bind() は、ファンクションをオブジェクトでバインドするための組み込みの言語サポートを提供する。
- ISO Date() による解析は、ブラウザとサーバ両方における日付処理を簡略化してくれる。
Resig氏は、標準化団体への要求でプレゼンテーションを締めくくった。標準化団体は、ユーザビリティを管理する一方で、Javascriptライブラリからもっとヒントを得たり、ライブラリスペースの実証された機能を正式なものにする必要がある、と発言し、ブラウザベンダに対してはとタグ用の標準コーデックなどで協力をするよう呼びかけた。
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