Javaコミュニティにおいて、SCA(参考記事リンク)やJBI(参考記事リンク)の支援に関する議論を繰り広げられているが、その両者をJava EE 6(source)に正式に統合しようという兆候がみられる("SCAがさらにJava EEフレンドリーになっている"ことを取り扱った記事(参考記事)を参照のこと)。
Java EEおよびSCA成果物のさらに高度な相互運用性に向けてのスペックや取り組みがすでにおこなわれているが、それをスペックで正式に実現することは、また別のことである。
近ごろ、Jeff Anderson氏(source)がJSR 208(source) - Java Business Integrationの共スペックで、SunのSenior Staff EngineerであるPeter Walker氏とSCAをJava EEに正式に統合することに関して雑談を交わしたが(source)、そのことについてAnderson氏がブログに書いた。
JavaOne 2008でSCAに関するパネル討論会の後、両氏の対談がおこなわれた。SunがSCAをサポートするかどうかというJeff氏の質問に対するPeter氏の答えは興味深い。
わたしは再び、SunがSCAを検討しないという論理的根拠を彼に強く求めようとしました。Sunではそれと同等のものは何も提供されていないこと が分かります。彼の返答は、確実にSunはそれに開放的であるけれども、ただ単にユーザがそれを求めていませんでした...、というものでした。
その後Jeff氏がThe Highlights of SCA at JavaWorld 2008(source)を掲載したが、 それには以下のような興味深い点がある。
JCP分野の類似提供物(Jax-WS、Jax -RS、JBIなど)と比較するとIMHO SCAは、優れたアプローチです。SCAは、 ベンダーと独立および専門サービス機関の両方から支持されている真のコミュニティプロセスです。Java EEでSunが優位な立場にあることについて、多くの不満を聞いています...
ブログ内では他にJeff氏は、さまざまなプログラミングモデルが原因となって引き起こされるJavaコミュニティの摩擦について、David Chapelle氏(ブログ・英語)の考えに対する自身の考えを記している。
まず最初に、Javaはすでに多数のプログラミングモデルがあります。Springは、独自のコンポーネントモデルがあることをを明確に言っています。 (jRubyのような)スクリプト言語でコンポーネントの作業をすることは、コアJavaプラットフォーム言語を使用しているコンポーネントの作業よりも 非常に多様なプログラミングモデルを使用することは、言うまでもありません。Javaプラットフォームの強みの1つは、多様性の提供です。 Microsoftは1つのアプローチ、1つのプラットフォーム、1つのモデルを好んでいるようですが、残念なことにこのアプローチは日付が増えていき、 これを必要とする人びと、すなわちデベロッパには無関係です。
そして 、
次に、SCAプログラミングモデルは、POJOプログラミングモデルであり、アノテーション、XML構成および依存性注入に依存しています。ですから、不均一な導入は多少なりとも気になりませんか?もちろんです。というのもそれはすばらしいプログラミングモデルですが、DIの良い点は、サポートされている モデルに関係なく、ペインがほとんどないPOJOのものである限りは、コードはさまざまなコンテナに簡単に接続可能であることです。分散プログラミングモデルに関す るこうした重大な関心事は、空騒ぎなのです。
Peter氏からの以下のコメントが出されたことで(source)、Jeff氏がTuscanyメーリングリストへ公開書簡(source)を掲載することが促された。それは、SCAの導入に関するコメントやSunのSCAの導入についての意見を求めるものである。
Peter氏のコメントは以下のとおりである。
ユーザの希望を教えてください。まだ分からないのです。繰り返しになりますが、JBIとSCAは対立していないことを申しておきます。
どう思うか?
統一されたJavaコミュニティで、さまざまなプログラミングモデルが本当に摩擦を生じているのだろうか?
現実社会での導入の話やコミュニティメンバーからのコメントによって、SunがSCAをJava EE 6スペックに追加することになるのか?