VisualVMはSunによるOpenJDKプロジェクトであり、Javaアプリケーション向けの一体型トラブルシューティングツールを作成する。その ツールはいくつかの既存のツールおよびjvmstat(source)、JMX(source)、Attach API(source)などのような最新のプロファイル機能の組み合わせである。VisualVMはスタンドアロンアプリケーションや、堅固なAPIを使用して拡張アプリ ケーションとして実行することができる。
Java SE for Business(source)のサイトにあるFeatures and Benefitsのページで、VisualVMは以下のことが可能なツールとして説明されている。
デプロイ済みアプリケーションの信頼性、可用性または拡張可能性の問題に潜む根本原因を、これまでにない速度で簡単に突き止める。VisualVMプロジェクトのサイト(サイト・英語)によると、以下のとおりである。
このツールは実動および開発時の使用の両方を目的としており、Java SEプラットフォームのモニタリングおよびパフォーマンス分析機能をさらに拡張する。
これを書いているさなか、VisualVMのリードデベロッパであるThomas Hurka氏によると、2008年夏1.0のリリースが予定されており、VisualVM 1.0 RC1がダウンロード利用可能になるということだ。それには JDKバージョン1.4.2、5.0および6.0のサポートが含まれ、JDK6.0が最も機能満載である。提供される機能には、以下のものが含まれる。
- プロファイラー
- スレッドダンプ
- ヒープダンプ
- プロファイリングスナップショット
- アプリケーションスナップショット
JDKのその他のバージョンの機能を充実させることについて、Thomas Hurka氏は以下のように語っている。
VisualVMは、JDKからデータを取得するために多様なテクノロジーを駆使する(jvmstat、JMX、Attach API、Serviceablityエージェント)。テクノロジーが特定のJDKやオペレーションシステムで利用できない場合、そのようなテクノロジーに 依存しているVisualVM機能は利用できない。
ついでに言うと、VisualVMは「プラグ可能」である。それには複数のプラグインが含まれており、GlassFishにデプロイされているアプリケーションの監視や管理、トラブルシュートを可能にする。また、NetBeans(nbproject plugin)のAPIとより簡単に動作させる。
Sunによる一体型オープンソーストラブルシューティングソリューションは、Javaコミュニティに対するコミットメントを示すのに役立つ。コミュニティと言えば、JavaOne 2008(source)において、VisualVMに関するセッションが5つ(source)あった。もし、それらのいずれかのセッションに参加する機会があったなら、InfoQコミュニティにコメントやフィードバックをもらえるとありがたい(編集部注:翻訳時点ではJavaOne 2008は終了しています)。
さらに詳しい情報に関しては、以下のリンクにアクセスのこと。
- Getting Started with VisualVM(source)
- Getting Started Extending VisualVM(source)
- VisualVM: Free and Open Source Java Troubleshooter(source)
- Java SE for Business - Features and Benefits(source)
原文はこちらです: