.NETプラットフォーム向けの分散メモリーキャッシュの構築を試みるVelocity(参考記事)の完成を待ち望んでいる一方で、われわれはさらに確立されたベンダーに頼っている。そうしたベンダーの1つは、AlachisoftでありそのNCache製品である。現在Alachisoftは無償および有償のSKUを提供しており、後者はNHibernateをサポートしている。
実働での使用の準備は整ったものの、NCache Express(source)は多少その機能に制限がある。最大キャッシュサイズは500 MBと微々たるもので、2つのサーバでのみ複製可能である。パーティショニング、ミラーリングおよびクライアントサイドのキャッシュは有償バージョンでの み、利用可能である。
エンタープライズバージョンとは異なり、エクスプレスエディションもまたキーやデータベースベースの依存性、イベント通知、非同期操作、一括操作、クエ リー、ASP.NETセッション状態、WMIモニタリングをサポートしていない。バージョン間で機能に大きな差(source)があるので、エクスプレスエディションの目 的は何なのか疑問に思わざるを得ない。
有償エディションは、正確には安価なものではないのだが、それを十分必要とする企業にとっては、予算内の価格になっているはずである。1CPUあたり 995ドルからで、6プロセッサまでである。7から20プロセッサの場合、価格は1CPUあたり1495ドルに上昇する。デベロッパバージョンはだいぶ行 き過ぎで、ユーザあたり495ドル。20CPUクラスタ以上を必要とするサイトは、価格の決定を要求する必要がある。
こうした目的をよそに、NCacheが提供しているものを見落としてはいけない。フルバージョンには、NHibernate向けレベル2として動作する機能など、ずらりと並んだすばらしい機能がある。Javaクライアントはサポートされ、2つのプラットフォーム間での情報の共有方法を新たに提供する。
NCacheのセキュリティ機能は、やや問題である。電源を入れ、ユーザ名およびパスワードをプレーンテキストで送信し、クライアントアプリケー ションは「ログイン」する必要がある。それからActive Directoryに対して認証される。公的/私的のキーの暗号化が普及していることを考えると、Alachisoftとしてこれは問題である。
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