Joe McKendrick氏(ブログ・英語)は、 ESBのSOAでのロールに関してIBMのSOAのエキスパートであるLief Davidson氏(source)と共にebizQがおこなった最近のポッドキャスト(source)に関する記事を掲載(ブログ・英語)した。Joe氏によると以下のとおりである。
物理学的には、問題に対する最も単純なソリューションは、たいてい正しいソリューションです。SOAに物理学的法則を適用すると、エンタープライズサービスバス(ESB)は組織内においてSOAへの最も単純なパスであり、おそらく多くの場合、その組織では正しいパスだということは理にかなっています。Lief氏は現在の厳しい経済状況においては、SOAおよびESBが良く合うことを示して、同意している。ITはさらにもっと少ない予算でやっていかなくてはならないし、その上にその予算でさらに多くの要求があるという現実である。
今やSOAは、事実ビジネスおよびITをITアセットと整合させる強化を目的にしており、(インフラが)こうした緊急のビジネス要求により適切に応え、将来の変化に柔軟かつ機敏であることを目指しています。SOAが実現に向けて目指している柔軟性と俊敏性の鍵となるのは、エンタープライズサービスバスであ り、ITインフラの中核を成しています。確実にIBMはESBが最高の選択肢だと信じている(source)が、ESBの必要性に関して過去に(source)比較的消極的であった(source)ことを考慮すると、相変わらず面白い。当分の 間、SOAにESBが(参考記事・英語)必要かどうか(参考記事・英語)に関わる議論は活発であった(source)。ESBに異を唱えるひとびとは、敬遠する理由としてしばしば複雑性やベンダーロックインの 問題を引用する(ブログ・英語)。一方で自作することに固有の複雑性は、ESBを使えば軽減されるということにとどまらない(ブログ・英語)。残念なことに、ベンダーによっては後者の議論 をしたりせず、このポッドキャストはIBMの製品スイート：3つのESBソリューションに関する複雑な問題を解決することまではしない。それは、WebSphere ESB、WebSphere Message BrokerおよびSOAアプライアンスのWebSphere DataPowerである。Lief氏によると、WebSphere ESB(WebSphereアプリケーションサーバ上にビルドされる)は、おそらく一般的なESBという言葉の理解に最も近い(参考記事・英語)。
...サービス間のスタンダードや相互作用に基づいた統合や接続性のニーズを満たすことに特に焦点を当てて、ESBを構築しました。ですから、接続される すべてのアセットがWebサービスであり、Web Services Definition Language(WSDL)を使用して定義しても、それらのサービス間に介入する必要があります。さもないと必要としているSOAのメリットを提供しな い静的複雑環境になってしまいます。スタンダードへの参照は、おそらくWS-*およびJEEを意味する。その理由は、IBMがJBIに参加していない(参考記事・英語)からで、SCAがまだスタンダードではないからである(参考記事)。Lief氏は、WebSphereファ ミリーのその他のソリューションおよびSOA開発において、どのように使用されるべきかについて話した。ユーザにとってはありがたいことであるが、すべて の3つのESB ソリューションは購入可能かつ併用可能である。しかしながら、ポッドキャストは単純性に関するJoe氏の元々の主張をたいして支持するものではない。また Joe氏の最終コメントは、まだまだ議論の余地がある。
必ずしも資源や政治的な権力を持たない組織がどこまでSOAを追求することができるのか、について業界全体で議論が活発になっています。財政危機に陥ると、 SOAの売れ行きは厳しいものになります。最終的に経費の節約や抑制を実現するとしてもです。どんな状況においてもSOAを開始するための手段を、ESBは 提供します。
そこで依然として残る質問が、ESBはSOAの採用の単純な経路であるのか?それとも誰もが「臨機応変に行く」べきなのか?