Nick Gallが、Gartnerサミットで2005年後半にWOAを初めて紹介しました(source)。Nickは、WOAをRESTと(source)W3Cのアーキテクチャであるワールドワイド・ウェブ(source)の原則を包含するSOAのサブセットであると言いました。しかし、その後でさらに、今年の二月にDion Hinchcliffeが、WOAについて書き、再定義しました(source)。Dionによると(source)、WOAの基本的な教義は、以下の通り。
しかしながら、Anneが言っているように、最近、上記の原則に賛同する物、反対する物、WOAに関する双方のポストが増加している。
- IWOA中の情報は、ネットワーク上のリソースの形で表現され、URIで指定されるプロトコル、一般的にHTTP、によってアクセスされる。
- ネットワークの上のあらゆるリソースは、RFC 3986に(source)対応しているUniversal Resource IdentifierまたはURIとして知られている、グローバルに一意なアドレスを通して見つけることができる。
- リソースは、Representational State TransferまたはRESTとして(source)知られている技術を使用しHTTP動詞(GET, PUT, POST, DELETE)によって操作される。
- ネットワーク資源の操作は、ネットワーク上で、コンポーネントだけ、基本的にブラウザとウェブ・サーバ、によって実行される。
- リソースへのアクセスは、階層化されなければならない。ネットワークについてはローカルな知識以上の物がリソースへのアクセス時に必要であってはならない。
- コンポーネントが操作するリソースの表現や有効な状態遷移を理解することは、コンポーネント自身の責任である。
- WOAリソースのサービス規約は(source)、明示的ではない;受け取られるのは、表現である。
- WOAリソースは、独立した代表的なステートからなる、より大きなネットワークを構成する複数の埋め込みURIを含んでいる。すなわち、注文リソースには、在庫リソースへのURLが含まれている。
- しばしば、明示的ではないにせよ規約を持っているなど、予想外の方法ではあるが、WOAは、Thomas Erlが言うところのSOA基本原理を実現する(source)。
Dana Gardnerによる、WOAがSOAの救世主であるとする4月の初めのZDNetへのポスト(source)。Dionは、WOAにフォーカスすれば、SOAはもっと成功したかもしれないと読めるような内容で、Web 2.0サクセス・ストーリーを(source)語るZDNetでの記事でそれをフォローした。しかし、専門家のコミュニティは、また新しい別の「xOA」略語を作ることに良い反応を示さなかった。Mike Meehanは、SearchSOAで(source)、うまく議論をまとめ、WOAがSOAにとって何か新しいものをもたらすのかと問いかけた。同じ日、Dana Gardnerは、「WOAで十分(source)」と題した二つ目の記事をZDnetで公開した。そして、ちょうど先週、ZapThinkersが(source)議論に参加し、SOAとWOAでは抽象化のレベルが異なると指摘し、さらにもう一つの語として「Web指向SOA」を提案した。
Anneは、WOAとRESTに根本的な差異はみえないとし、WOAに反対する立場で考察を行った。Mike Meehanは、WOAは基盤になるような用語を捜した結果にできたもので(source)、まったく不要であると思っている。”Mikeが自身の記事に書いた人々のうちの1人によると、
WOAは、SOA 2.0コンセプトで名前の認知度を得ようとなされたいろいろな試みのことを私に思い出させます。有るベンダは、SOA 2.0コンセプトを使おうとしたけれど、SOAコミュニティが拒んだため結局あきらめました(source)。David Linthicumは、前向きな面がWOAにあると思っているようだが(source)、Mikeが指摘するように、「それは、まだSOAである」。
Dave Linthicum: 速いスピードで変わっていることは、最も抵抗が少ないパスは、本質的に、コンテンツ、インターネットに用意されたAPI、Webサービスのようなウェブ資源を用いて、Web上で自分たちのSOAを構築することであることを企業が気づき始めているということである。一度でもWOAで成功すれば、ファイアウォールまたはSOAの後ろで、同じパターンが出てくるようになる。これは、インターネット/Webシステムの成功の後、イントラネット・アプリケーションが増えたのとよく似ている。しかし、Dana Gardnerは、WOAがすぐにSOAを凌ぐことができるはずだと思っている(source)。
私は、全体的なSOA配備や価値の領域が、規定されたのが昔であることもあって、だんだん影が薄くなっているのではないかと思っている。レガシー・アプリケーションにWebインターフェースを用意しデータを直接やりとりさせるだけでで十分だということがありえるだろうか?古いアプリケーションを露出させ、統合と新しい技術の適用によってITサポートのコストを下げるだけでいいということがありえるだろうか?DanaによるWOAの定義は、十分にRESTと類似しているようである。話をAnneに戻すが、AnneはWikipediaにまだWOAのエントリがないと指摘している。しかし、それは明らかに、その関連の良い徴候でない。Anneは、重要な事を繰り返し述べた。それは、他の人たちも、もう何年にもわたって言っている事だが、SOAというのは、テクノロジーの話ではないと言うことである(source)。RESTは、ウェブサービスと同じくらい有効なアプローチである:
技術的な展望から理解しないといけない最も重要なことは、サービスは複数スタイルのインターフェースを通してのアクセスをサポートしなければならないということである。WOAが、Anneの定義ではRESTだが、SOAのどこに当てはまるかの理解として、Anneは以下のように述べている。SOAとWOAの違いは、前者がシステムレベル・アーキテクチャー上のスタイル、つまりサービスを実装する方法、を指定するということであり、後者はインターフェース・レベルのアーキテクチャー上のスタイル、つまりサービスをユーザーに見せる方法、を指定するということです。
- アプリケーションが連携する際に必要とする、いかなる手段をも使えるようにすべきである。
- メソッド指向インターフェース(例えばSOAP)
- メッセージ指向インターフェース(例えばJMS)
- リソース指向インターフェース(例えばHTTP)
DCE、CORBA、DCOM、J2EEその他の歴史を考えてみると、これも気をつけておかないといけない点である。しかし、結局のところ、WOAはどういう状態なのだろうか?まだ生きているのか、死んでいるのを生きているように見せようとしているのか、それとも初めから死んでいるのか?本当にRESTを意味するもう一つの用語を必要とするのだろうか、それとも、WOAは本当に違う物なのだろうか?サービスは、長い間使われるもとのして設計しなければなりません。今年大流行しているテクノロジが次の5年以内にどこに行ったか分からなくなって消えてしまうのは、よくあることです。
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/06/whoa-woa