Pex(リンク)はMicrosoft Research提供によるホワイトボックステスト生成ツールである。特定のメソッド内で各実行パスのテストケースを別々に手書きするのではなく、デベロッパは1つのパラメータ化されたテストメソッドを記述することができる。Pexはそれを使用し、標準MS Testユニットの一式を生成し、ターゲットメソッド内でパスを実行する。Pexは命令ごとに.NETコードを分析し、コードが実行しているアクションを 解釈し、「完全に自動的な方法で、Pexは関連のあるテスト入力を計算する。テスト入力は、コードのコーナーケースをトリガーする」。
手書きによるパラメータ化されたユニットテストを与えられると、Pexはコードを分析し、自動的に関連のあるテスト入力を判別する。結果はコードカバレッジが高い、従来のユニットテストスイートである。また、Pexはプログラマに対してバグの修正方法を提案している。
Pexはメソッドの意図された振る舞いを定義したり、カバーするユニットテストを書き出すというデベロッパの必要性を少なくするものではなく、APIや機能性が不可欠なユースケースやユーザストーリーの要求を満たすことを確実にしている。しかしながら、Pexはテストが実装コードを適切にカバーする(リンク)ことを 保証するための、別の手段として使用することができる。この自動化された調査テストは、メソッドで意図されていない振る舞いやエラーを特定するのに、特に便利である。
ほとんどの生成ツールと同様に、Pexは特定の規則で使用されたときに、最もその機能を発揮する。メソッドを短く、テスト可能な状態に維持することは、 TDDの設計原則であり、この原則はPex生成のテストをさらに理解しやすくする。またPexはこの設計目標を達成する上で助けとなり得る。たとえば、 Pexが大量の複雑なメソッドのテストを生成する場合、メソッドはリファクタリングの候補になる場合がある。またメソッドがカスタムオブジェクトではなく パラメーターとしてプリミティブを持っている場合に、最も良く機能する。
デフォルトで、PexはVisual Studio 2008およびMSTestを統合するが、Pexの拡張機能はダウンロードしNUnit、MbUnitまたはxUnit.Netをサポートすることができる(リンク)。Pexは、Extended Reflection管理プロファイリングAPI(リンク)上にビルドし、モニタリングアプリケーションの統合を促進する。
現在PexはMicrosoft Research提供による試作であり、Microsoftのサポート対象製品ではない。ユニットテストを記述することを主な目的としてPexを使用すべ きではない。しかしその自動化されたテスト生成は、効率的にエッジケースをカバーするのに役立つ。
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/07/introduction-lean-thinking