JRuby 1.1.3がリリースされ(リンク)、JRubyバージョンがCodehausでダウンロードすることができる(リンク)。リリースノートによると、今回の保守リリースにおける主な変更点は、以下のとおりである。
- RubyGems 1.2
- 大幅に改善したインタープリターパフォーマンス
- jrubycコンパイラーのユーザビリティの改善およびバグ修正
- メモリ使用率およびオブジェクトチャーンの削減
- 数十のIO関連やコアクラスRubySpec修正およびIOの削減メモリ
- Mongrel「デッドスレッド」問題を解決するためのThreadGroup修正
- tweaking JIT、スレッドプーリング向けの新オプション/プロパティ
- ブロック呼び出しパフォーマンスの改善
- はるかに高速になったTimeパフォーマンス
- デバッグに対するより優れたサポート
- コンテキストクラスローダーの修正はよいかもしれないという(ユーザに表示され、多くのユーザがそれを要求しているからである)。JRUBY-2495
- JRuby 1.1.2以来、82の問題が解決された。
Vladimir Sizikov氏は、 Ruby Gems 1.2のシップに由来する改善といったJRuby 1.1.3の変更についての情報をさらに提供している(リンク)。
過去に、RubyGemsがメモリ不足というエラーにならずに動作できるように、JRubyのメモリ制限を500Mbまで増加しなければならなかった。もはや、そうではない。RubyGems 1.2は非常に素晴らしいリリースであり、大幅なスピードアップを実現し、JRuby 1.1.3にはデフォルトで同梱されている。ちょっと試してみれば、その素晴らしさに驚くはずである。:) それだけにとどまらず、RubyGems 1.2はさらに容易にカスタマイズして特定の実装/プラットフォームのニーズに応えることができる。また、その点を最大限に活用しRubyGemsソースで、原則的にすべてのカスタムJRuby特有のパッチを除去した。JRubyライブラリと統合サポートの数は、伸び続けている。ある新しいプロジェクトが、Rubinius Foreign Function Interface (FFI)(リンク)へのサポートを提供することを目指している。まず最初は、jruby-devリストへのCharles Nutter氏のメールである(リンク)。
ようこそ、Wayne Meissner氏。Wayne氏はJNAを支えている主要な人物の1人であり、それによってわれわれは完全に救われました(chmod、 symlink、その他のposix、UNIXソケットなど)。また、jruby-ffiを実装し、すぐにも初回版がリリースされるべきだったのですが、 Rubiniusの完全にFFIベースのzlib.rb向けの多くの仕様をなんとか通過させようと取り組んでいます。
現在Wayne Meissner氏は、JRubyコミッターである。JRubyリポジトリのGithubミラーは、 「Merge branch ffi」メッセージでの最近のコミットを示し(リンク)、コミットメッセージの「fit」の追求により(リンク)、FFIサポートの進捗状況をトラックすることができる。
Rcov(リンク)は、人気のあるコードカバレッジツールである。RcovはJRubyでは動作しない。というのも、メソッドが起動された際、ネイティブ拡張子を使用して知らされるからである。jruby-extrasリポジトリにホストされているrcov4jr(リンク)は、JRubyでrcovを提供する試みである。
最後に、Charles Nutter氏はRubinius MVM APIをJRubyにポートした(リンク)。(JRubyリポジトリのGithubミラーにある)Rubinius MVM APIのJRubyのポートのコミット(リンク)は、利用可能なものを表している。InfoQはRuby MVMの実装の取り組みについて取り上げた。
どんなMRI専用RubyライブラリがJRubyで欠如しているだろうか?
原文はこちらです：http://www.infoq.com/news/2008/07/jruby113-rcov-rubinius-ffi-mvm