JXInsightの最新のリリースでの最大の焦点。
「大量の微細なイベント(メソッド呼び出し)の計測に使用できるリソース計測ソリューションを提供しながら、オーバーヘッドを最小限に、プロダクションシステムの監視に関する業界標準の範囲内に抑制することです。」
JXInsightのWebサイトでは、SPECjvm2008の結果から(リンク)抜粋を発行しており、処理のオーバーヘッド(毎分ごとの操作によって計測される)は、競合他社を凌ぐ。
その他、このリリースで注目すべき利点は、起動時間の高速化とメモリ フットプリントの小型化である。これは、透過的に “アプリケーションの最初の実行後、ロード時間からバイナリ ウィービングに切り替える” ようにAspectJ Load-time Weaverを拡張したために実現した。その結果、大規模なアプリケーションの起動時に通常吸収したいと考える装置のオーバーヘッドの大半を避けることができる。
JavaコミュニティでJXInsightを試す主な動機の1つは、JXInsightの無償開発版が入手できることである。無償リリースの背景にあるJInspiredの動機を尋ねると、Williamは次のように語った。
「JXInsightの無償開発版のダウンロード数は、毎月平均で1,000件に上ります。当社の利点は、開発者がテストまたは実稼働環境のために購入する前に、十分な時間をかけてツールを試行錯誤する点にあります。JXInsight は、わたし自身が現場で直面してきた様々な問題、パフォーマンス、トランザクション セマンティクス、ランタイムの機能、信頼性に関する最も複雑な問題に対処するために設計されました。したがって、初期の緑や赤の丸が表示されるダッシュボードはないかわりに、多数の異なる観点から視覚化された無数の情報が独自の方法で表示されます。」
無償開発版には、サーバ版のすべての機能が含まれているが、コンソールと端末の接続が最初の45分間に制限されている。スナップショットのオフラインでの分析は無制限に可能であるが、スナップショットのキャプチャは、JVMの実行後45分以内となっている。
ユーザインターフェイスに関しては、次にデータベース接続プールのJNDI参照を介してHTTP要求から実行された後、実行されたSQLに入れられたトレースの例を示す。
次の画像では、データベース自体の動作をさらに詳細に参照して、経過を追跡している。
JXInsightは、装置のロジックから独立した “Open API” 抽象レイヤーを実装することにより、多数のパフォーマンス分析ベンダーとは異なる実装戦略を打ち出している。JXInsightのデータ収集方法の詳細について尋ねると、Williamは次のように答えた。
JXInsightでは、製品固有の API (Coherence, GridGain)の他、AspectJ AOP、ネイティブ BCI、インターセプタ(CORBA)、リスナー(JSF PhaseListener)、フィルタ(ServletFilter)、ダイナミック プロキシ(Spring AOP)およびラッパ(JDBInsight JDBC DataSources)、JMX(Management Metrics)など各種のアプローチを使用しています。最近の2つのリリースでは、むしろ AspectJ搭載の400以上のテクノロジー固有のアスペクト拡張ライブラリに重点を置いていますが、他に発売予定のインスツルメンテーションツールキットに基づいた同様の拡張を提供して、顧客が拡張できるようにすることも視野に入れています。」
では今後、JXInsightのどの部分を発展させていくのか? Williamと彼のチームは、Version 5.7について次のような展望を持っている。
「このリリースの主要な目標は、1つのモデル内の要素と他のモデル内の要素を双方向に関連付けることを可能にして、データモデルを監視するシステム(指標)とデータモデルを監視するソフトウェア(プローブ、トレースおよびトランザクション)間のギャップを埋めることです。」
無償開発版から移行する場合のサーバ版の価格は次のとおり。
価格: 2 CPU Base Installationの場合、5,600 USD。追加のCPU 1台当たり1,600 USD。アメリカ国内の顧客が対象。
価格: 2 CPU Base Installationの場合、3,900 EURO。追加のCPU 1台当たり1,100 EURO。
パフォーマンスとスケーラビリティに関する詳細情報はこちらから。 http://www.infoq.com/jp/performance-scalability