IronPythonはMicrosoftのPythonの実装である。Common Language Runtimeが静的型付き言語をサポートするのとまったく同様のやり方で動的言語がコードを共有することを可能にしたインフラであるDynamic Language Runtimeと、同時に構築されている。Shri Borde氏がIronPython 2の状況(リンク)およびコンパイル済みコードとの動作方法を説明する。
現在、IronPythonをディスクにコンパイルすることは一時的に不可能である。IronPython 1で可能であったし、次期IronPython 2 Beta 4で再び可能になる。 C#やVBのような静的型付き言語からIronPythonアセンブリを参照する場合に必要である。NUnitのようなリフレクションベースのツールを使用する際にも、必要である。 (リンク)などの機能拡張もためになると判明するだろう。
別の問題は、Pythonが多くのCLS概念をサポートする方法がないことである。CLS(Common Language Specification)は、フルCommon Type Systemのサブセットであり、完全な相互運用性に必要な最低限のことであるとみなされている。CLS準拠コードは、VBのオプションパラメーターや C#の符号なし整数などの非標準機能を除いている。
は、CLS準拠コードの生成上の問題がある。その理由は、可視性(Public対Private)、パラメーターや戻りの型またはカスタム属性のような概 念を表現する方法がないからである。言語に対する拡張は可能であるが、Pythonランタイムとの整合性が失われるという犠牲が伴う。
短期間に見ると、VBまたはC#で記述されたアプリケーションからDLRおよびIronPythonをホストすることは、期待できる。こうした言語でベースクラスを構築することやIronPythonコードでそれらを拡張することも同様である。長期的には、明確なリフレクションロジックなしでC#でlate-boundコールをする機能(リンク)などの機能拡張もためになると判明するだろう。
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/08/Compiled-IronPython