8月5日火曜日に開催されたアジャイル2008で、Wisdom of Crowds(リンク)の著者であるJames Surowiecki氏(リンク)が基調講演をおこなった。Wisdom of Crowdsの背景にあるテーマは単純である。正しい状況においては、人びとはグループのほとんどのメンバーの最も良い回答よりも優れた決定をすることができる。
講義を開始するにあたり、Surowiecki氏はアジャイル2008の参加者を対象におこなった実験結果を提示した。各々サインインしたときに、 MicrosoftのVisual Studioにあるコードの行数を当ててもらった。グループの答えは、およそ4700万であった。実際のVisual studioのコード行数は、4300万である。グループ全体の中で、およそ1600名の出席者(すべての人が、その実験に参加したわけではないが)がい たが、たった2人だけが、グループの答えより良い答えを言い当てた。その講義の間、氏はこの理論がうまくいくことを明らかにした。
それからSurowiecki氏は、スマートになるために必要な制約について議論した。それは以下のとおりである。
- グループは個人の意見を統合できなければならない。ただ単に最良のソリューションの賛成投票をするということではない。
- グループのメンバーは、集合思考(リンク)を避けるために単独で行動しなければならない。
- グループは多様性に富んでいなければならない。
出席者の多くが、この新しい情報についてそしてどうすればよりスマートなチームを構成できるかについて考えながら、講義をあとにした。この理論が特定の状況に、どう光明を投じるのか、1人の出席者が話した。彼は、最高のエキスパートのチームを抱えている。オールスターの開発チームである。しかし、ほんとう にどうしようもなく悪い決定をしているという。スマートなグループの制約を当てはめてると、このチームには多様性がかけている。
最後に、講義に著しく不足していたのは、Surowiecki氏の4つ目の制約(著著に記載)である。チームの規模が大きくなければならない。それは小規模の開発チームのWisdom of Crowdsを無効とするか?