オープンソースのコンポジット・データ・サービス統合ソフトウェアであるXAware(リンク)の最新バージョンでは、RESTオペレーションやXMLスキーマのバリデーション、JMX BizComponentの監視コンポーネントへの機能強化をサポートしている。XAwareの開発チームは先日、データ統合ソリューションのバージョン 5.1について、製品のリリースを発表した(リンク)。このソフトウェアは、サービス指向アーキテクチャ(SOA)やリッチ・インターネット・アプリケーション(RIA)、サービスとしてのソフトウェア(SaaS)アプリケーションのためのコンポジット・データ・サービスの作成や管理に利用することができる。
XAware は、複数の外部データソースへ/からのアクセスの構築や維持の作業を簡単にすることによって、アプリケーションの開発やデプロイの領域で支援する。「XMLビュー」を使用した、リアルタイムで双方向のデータ統合も提供しており、分散トランザクションの中で様々なデータソースを橋渡ししたり、そうしたデータソース間でのデータの読み書き、あるいは転送を行うことができる。これらのサービスによってデータの抽象化、変換、集約、マッシュアップが可能であるが、これはRIAアプリケーションでは重要なものである。
XAwareエンジンは(リンク) JEEアプリケーションであり、アプリケーションサーバ(WebSphere、WebLogic、Oracle、Sun、JBoss)やWebサーバ(IIS、Apache、Tomcat)にデプロイしたり、カスタムアプリケーションに組み込んだり、スタンドアローンのアプリケーションとしてデプロイすることができる。XAwareアプリケーションは、HTTP、Java API、メッセージング、SOAPのような様々なプロトコルを通して実行することが可能である。設計はBizComponentsに基づいているが、これは再利用や処理の設定が可能なコンポーネントであり、データへのアクセスや変換に利用することができる。
最新バージョンの新機能には、JTAト(リンク)ランザクションのサポートやテキスト処理の強化、XPath 1.0(リンク)のサポート、MySQL(リンク)やDB2(リンク)のストアドプロシージャのサポート改善も含まれている。このバージョンでリリースされたその他の新機能としては以下のものがある。
- XMLツリー上での名前空間操作のサポート。あらゆる要素への名前空間宣言の追加、変更、削除、あるいはJDOM(リンク)の構造体からの宣言の削除を含む。
- BizComponentウィザードにはサービスを生成する機能と、それから入力されたXMLを定義されたスキーマでバリデートする機能が含まれる。
- テキストメッセージのJMSサポートは特殊文字をエスケープするように改善され、もっとたくさんの種類のメッセージ(マップ、テキスト、XML)が考慮されている。
- エンジンのロギング性能は改善され、JMXを使用した、デプロイされているBizViewサービスの管理や監視のサポートが追加されている。
フレームワークではアダプタとコネクタを提供しており、以下のような様々な技術と統合することができる。
- ファイルBizComponentまたはマルチフォーマットBizComponentを使用した、構造化されたテキストや構造化されていないテキストのためのインタフェース。
- Java BizComponentを使用したJavaクラスとのリンク。
- Java BizComponentを使用したJavaクラスとのリンク。
- JMS BizComponentまたはMQ BizComponentを通したメッセージング・キューへのプラグイン。
- SOAP BizComponentまたはHTTP BizComponentを使用してのWebサービスIFへのインタフェース。
- XMLのソースとターゲットの構造をXML Mapper BizComponentあるいはXSL BizComponentを使用してマッピング。
XAwareプロジェクトでは、XMLデータビューのビルドやテスト、デバッグにEclipse(リンク)ベースのデザイナを使用している。実行エンジンはSpring(リンク)フレームワークに基づいており、FunctioidやJava BizComponent、独自の命令の中でSpringビーンへのアクセスに使用することができる。エンタープライズ・サービス・バス(ESB)サーバやActiveBPEL(リンク)のようなBPELエンジンとの統合も備えられている。
新しいバージョンにはアドオンのコネクタがあり、デスクトップ・アプリケーションとサーバアプリケーションのどちらについても、SAP互換のコンポーネント(リンク)やアプリケーションをJavaで開発することができる。XAware 5.1はGPLv2ライセンス下で無償で利用できるほか、商用ライセンスもある。新しいリリースはXAwareのサイトからダウンロード(リンク) 可能である。XAWareの開発コミュニティの情報は、コミュニティのサイト (リンク) やオンラインチュートリル(リンク) のセクション(チュートリアルにアクセスするためにはユーザ登録が必要)に載っている。
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/08/xaware-5.1-release