Version One社(リンク)の今年3年目の「アジャイル状況」調査の結果が話題になっている。この調査によると、アジャイルプラクティスはさらに幅広く使用され、目覚しい結果をもたらしている。半数以上の回答者が、彼らの組織のアジャイルプロジェクトの 90 - 100%は成功しているとし、93%はアジャイルプラクティスによって優先順位の変更に対応する能力を強化している。
今年の調査は、80カ国、2319件の回答に基づいている。これと比較して、昨年は71カ国1700件、2006年は47カ国722件であった。回答者の大部分は積極的にアジャイル開発に関わっていることを報告し、ほとんどが一年以上アジャイル開発の手法を実践した経験を持っていた。
アジャイル開発を最初に推進した人の役割は開発統括者/責任者である。2番目は、「プロジェクトマネージャ」「開発マネージャ」「CIO/CTO」の三者である。もっとも広く使われた手法はスクラムで、「スクラムとXPの混合」が二番目にくる。
この調査で、採用されている特定のプラクティスに関して、2008年と2007年のある興味深い比較があった。ほとんど例外なく、各プラクティスを採用する回答者の割合はかなり増えていた。唯一の例外はリファクタリングで、今年と去年の両方で回答者の59%が使用した。もっとも採用が進んだプラクティスは以下の通りである。
タスクボード | 31%増加 | |
イテレーション計画 | 21%増加 | |
デイリースタンドアップ | 20%増加 | |
ふりかえり | 20%増加 |
もっとも広く採用されたプラクティスは以下の通りである。
イテレーション計画 | 86% | |
ユニットテスト | 77% | |
デイリースタンドアップ | 75% | |
リリース計画 | 72% |
よいニュースは、回答者の大部分がほとんどのアジャイルプロジェクトは成功したと示したことである。回答者の55%は 90 - 100% の成功率を報告した。
組織のアジャイルプロジェクトはどれくらいの割合で成功しますか?
この調査の参加者によってもっとも多く挙げられた利点は以下の通りである。
優先順位の変更を管理する能力の強化 | 93% | |
プロジェクトの見える化の改善 | 83% | |
生産性の向上 | 74% | |
チームモラルの向上 | 74% |
全調査結果は(リンク)、2006年(リンク)、2007年の調査結果(リンク)と共にVersion One(リンク)ウェブサイトで参照できる。
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/09/state-of-agile-results