MSBuildが初めてリリースされたときは、一時しのぎの措置とみなされていた。MSBuild導入前は、コマンドラインからの大掛かりな.NETプロジェクト構築は、気力をなくすような難題だった。コマンドラインのオプションを慎重に設計するか、NAntのようなサードパーティ製ライブラリを使わなければならなかった。
多数のオープンソースプロジェクト同様、NAntはMicrosoftの絶対的な力の前に活気を失ってしまった。NAntの最後のバージョンである0.86(リンク)は、昨年12月からベータのままである。一方でMSBuildに対する支持が勢いを増してきた。
先ごろ、MSBuild Extension Pack(リンク)がCodePlexでリリースされた。MSBuild Extension PackはFreeToDev MSBuild Extensionsの後を継ぐもので、Mike Fourie氏と開発者5人のチームが管理を担当しており、MSBuild向けに170を越えるタスクを行う。タスクの多数がMachineName引数をサポートし、リモートマシン上でのアクション実行を可能にする。
開発チームは以下のようにタスクを分類している。
- システム項目：証明書、COM+、コンソール、日付と時刻、ドライブ、環境変数、イベントログ、ファイルとフォルダ、GAC、ネットワーク、パフォーマンスカウンタ、レジストリ、サービス、サウンド
- コード：アッセンブリ、CABファイル、コード署名、ファイルのデトークン化（Detokenisation）、GUID、計算、文字列、スレッド、Zip
- アプリケーション：BizTalk 2006、Email、IIS7、MSBuild、SourceSafe、StyleCop、Team Foundation Server、Visual Basic 6、WMI
100以上のタスクが未処理のまま残っているため、Mike Fourieらのチームはさらなる支援を求めている。
原文はこちらです：http://www.infoq.com/news/2008/10/MSBuild-Extension