今月初め、Chris Preimesberger氏およびBob Waldie氏はデータセンターの仮想化に対する6つの警告を詳述した記事を書いた(リンク)。Chris氏は以下のように説明している。
データセンターにおけるサーバの仮想化の論理は、非常に説得力がある。企業は、データセンターやリモートロケーションに整然と散在している十分に活用され ていないWindows、LinuxおよびSolarisシステムをすべて統合することができ、そうすることで貴重なフロアスペースや電気代を節約するこ とができる。やがて、こうした効果的な働きは最終的にはかなりの利益高の蓄えになる。
OpenGearのCEOであるBob Waldie氏は、以下のように付け加えた。
今やハードウェアおよびソフトウェアは最も人気のある時期にさしかかっているので、データセンターにおける仮想化は高まりつつある。しかしながら、仮想化 レイヤーは複雑さを増し、統合は強さをもたらす。こうした2つの不可避な属性には、多量の隠されたコストおよびかなりの欠点とリスクが伴う。
Bob氏は、仮想化に取り組む前のITマネージャおよびCTOに対して一連の「警告」を定義した。
- 警告1:仮想化により現実に投資収益率がプラスになるのは確実か?
- 警告2:ひどく複雑になっても、それに対処するITスタッフはいるか?
- 警告3:起こり得る需要の増加を管理するため、資金力は問題ないか?
- 警告4:データセンターレイアウトおよび電源および冷却設備/管理体制は、統合を管理するのに十分高度であるか?
- 警告5:仮想化は、サービスのレベルにどんな影響を及ぼすか?
- 警告6:新しく繊細かつ複雑な環境を(ラックサイドおよびリモートで)モニター/管理することができるツールがあるか?
CohesiveFTのCTOであるPatrick Kerpan氏はこの記事の主張を和らげている(リンク)。Patrick氏は、ハードウェアおよびエネルギーの節約と比較して、仮想化の追加コストを制限できる重 要な緩和要素を検討している。「P2V」(physical-to-virtual)テクノロジーもしくは「Z2V」(Zero-foot-print- to-virtual server)テクノロジーを使用することを提案している。
Patrick氏は、ITはすでに複雑だと主張して続けている。仮想化は、対処できないスキルの要求を追加しない。氏は、実際にその反対を述べている。
適切に実行すれば、仮想化は大幅にITの複雑性が削減された、推進要因になりえる。パーツからハードウェアがアセンブルされるのと同様にパーツからソフトウェアサーバをアセンブルする機会がある。
3番目のことについて、Patrick氏は「自由にAmazon Datacenterを使えるようにする」と役立つと提案している。
VMwareフォーマットでアセンブルした同じサーバテンプレートを取り込み、EC2クレデンシャルでAmazonフォーマットを選択する。これで完了。サーバは数分で準備完了である。
4番目については、Patrick氏は可能性のあるソリューションとして「クラウド」を提案している。
非ミッションクリティカルシステムを取り込み、クラウドプロバイダに移行する。(正直、ミッションクリティカルシステムをクラウドに移行するのが快適である)。確かにAmazon、IBM、BT、Flexiscaleなどで「ホットスポット」を冷却するのは快適である。
自分の仮想化戦略の成功度合はどの程度か?これらの警告に直面したことがあるか?「クラウド」(場合によっては専用のクラウド)を活用し、仮想化の利点を拡大する必要性があるか?
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/10/cloud-virtualization