Kevin Schlabach氏が、最近「Snake On The Wall」(訳注 : 壁にヘビのように並べた付箋紙のこと)を使うことについてAgile Commentaryブログに(リンク)投稿した。「Snake On The Wall(リンク)」とは、開発プロセスを遅らせるものをチームで把握するのに役立つSchlabach氏が使っていた手軽なアプローチである。
チームの現在の残作業を記録するために壁にインデックスカードや付箋紙を貼ることは、おそらく間違いなくもっとも簡単で効果的なアジャイル開発技術の1つである。Kevin Schlabach氏は、チームが毎日の開発の中で直面した障害の記録をつけるために同様の技術を使うことを提案する。結局のところ、それはチームで感じてはいるけれどもあまり正確には分かっていない不可解な「障害」を減らすのに役立つ技術である。
Schlabach氏が「Snake on the wall」(リンク)と呼ぶように、この技術では、チームメンバが特に遅れていると感じるたびに壁に付箋紙を貼っていく。
チームメンバが自分に責任のあるタスクが遅れているように感じるたびに、付箋紙にそのことを書き出します。
そのメモには、失われた時間 (遅れがなかった場合と比べて)、影響したこと、原因、担当者の頭文字が含まれます。メモを書いて、壁に伸びているメモの列の最後にそのメモを追加します。
その結果、この付箋紙の列は、チームやマネージャが彼らの前に立ちはだかる物事をよりよく理解し、定量化し、取り除くために使う明示的な情報発信器(リンク)となる。障害は起こったときに記録される。そうすると、障害の情報は頭の中でまだ新しく、時間が経ってから利用できる情報よりも多くの情報を得ることができる。そのため、チームに物事を記録するよりよい機会が与えられるのだ。
Schlabach氏が述べているように、付箋紙の列は典型的なイテレーションバックログと同様に優先順位をつけられて、イテレーションのふりかえりでインプットとして使われる。付箋紙の列の長さは、プロセスがどれほど効果的か (または、効果的でないか) に関してチームやマネージャに迅速で絶え間のない指標として利用できる。
付箋紙を壁に並べる利点に対するSchablach氏の見解は以下の通りである。
これで何を達成するのか?
- 実際に起こった出来事を確認する
- 誤った思い込みと間違った不満をなくす
- 障害の影響を定量化する
- 言ったことを信じないマネージャに明確に示す
- チームに力を与える
- すぐにできる
- 自分で優先順位をつけられる
- 突然の驚きをなくす
イテレーションを妨げた細かいことはよく覚えていないが、そういうことがあったと思うようなふりかえりを何度経験しただろうか?
チームが本当の問題であるこのようなことに実際にどのくらい時間を費やしているのか知るのは大変だろうか?
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/12/snake-on-the-wall