今までにないプログラムの中で、Bowling Green州立大学(リンク)のアジャイルソフトウェアファクトリプログラム(リンク)の学生は、地元のコミュニティサービス組織に実際にソフトウェアを構築することによってアジャイル開発を学んでいる。1学期16週の間、学生は顧客との最初のミーティングから実際に動くシステムの納品までを行う。このプログラムはAgile Alliance(リンク)とのパートナーシップを通して支援されている。
「学生たちは実際の顧客と実在のプロジェクトに取り組むことでソフトウェア開発を実践することをもっともよく学んでいます。」とJoseph Chao博士が言った。彼はコンピュータサイエンス学科の助教授でBowling Green州立大学(リンク)のアジャイルソフトウェアファクトリ(リンク)の指導者である。1学期目に、このプログラムでは6つのコミュニティサービスプロジェクトに着手した。
- Wood郡のBehavioral Connectionsのための被害者ケース追跡システム
- Neighborhood Property社の従業員データベースシステム
- Wood郡Cocoon Shelterのサービス報告システム
- BGSUのサービス学習オフィスのサービス学習情報システム
- Eastwood中学校の生徒の活動マッチングシステム
- Ohio高校スピーチリーグの電子投票システム
Standish GroupのCHAOS 2004の調査によると(参考記事・英語)、ソフトウェアプロジェクトで成功するのは3つのうち1つ未満であった。学生たちはもっとうまくやっていた。6顧客のうち5顧客が彼らのプロジェクトが成功であると評価した。さらに、関係した学生はこの経験が通常のプログラミングコースよりも役に立つと報告した。学生の無記名アンケートにあったコメントは以下の通りである。
「私は何を期待すべきか分かりませんでした。しかし、実際に顧客を持つことで得られる経験はすこぶる有益なものでした。」
「このクラスは、サービス学習プロジェクトでなければまったく効果的でなかっただろうと思います。本当の生活の状況を真似てみることは、すべてのコンピュータサイエンス専攻の学生が参加すべきものだと思います。」
Chao博士は、アジャイル手法を使うことは、決まったやり方の中で重要な構成要素であると言った。それによって、学生のグループは1学期で現実世界のソフトウェアプロジェクトを見事に完了できるのだ。1人の学生が言った。「こんな大きな課題をどうやって完成させるのか確信はありませんでした。しかし、何とかして私たちはやり遂げました。」
Agile Alliance(リンク) とBowling Green大学(リンク)のパートナーシップは、Chao博士がトロントで開催されたAgile2008に参加しているときにAgile Allianceの常務であるPhil Brock氏に出会ったときに始まった。Agile Allianceは、これが他の大学が従うようなモデルになることを期待して、このプログラムを支援することを決めた。さらに、Agile Allianceは、このプログラムによってアジャイルを採用している人たちや会社に、アジャイルの原則や手法の訓練を一から受けた人たちを送り込もうと楽しみにしている。Phil氏によると、一般的にアジャイル環境で期待通りの速さになるのに新しく雇った人で1年から2年かかる。プログラムに参加することによって、学生たちは有利なスタートを与えられる。アジャイル手法を使う会社にとって彼らはより価値あるものとなるのだ。
新しい才能に飢えている業界で、もっとも大きな勝利は、学生がソフトウェア開発のキャリアを追い求めることにさらに興味をもってこのプログラムを乗り越えてくることであるかもしれない。1人の学生が言った。「このクラスの前に、私は可能性のあるキャリアとしてソフトウェア開発の考えにそれほど興味はありませんでした。しかし、プロセスの全過程を見た後で、開発の仕事につきたいと思いました。」
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原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2008/12/Agile-Software-Factory