Amazonは、S3 Webサービス(リンク)向けにRequester Paysと呼ばれる新たなビジネスモデルを導入した。S3を使用しているビジネスは、データバケットをマークアップし、その転送が現在のように所有者では なく、データの要求者によって支払えるようにすることができる。DevPay(リンク)と連動して使用されるので、この新たなモデルは、データを他の企業と共有したい企業に対し、新たなビジネスチャンスを提供する。
通常、S3バケットの所有者は、ストレージおよび転送コストを負担する。そのことが、企業にとってデータの公開の妨げとなっている。というのもデータがアクセスされ、ダウンロードされるたびに、支払う必要があるからだ。新たなビジネスモデルであるRequester Paysは、その策略を変えることになる。バケットの所有者は、バケットが新たなモデルを使用するかどうかを決定することができる。その場合、データにアクセスし、転送しているカスタマーは、そのサービスに対し支払いをする必要がある。
バケットの所有者は、要求者に請求できるようにするため、AmazonのRequester Paysバケットに入ってくるすべての要求を承認する必要がある。 さらに、要求者は支払手続きを承知していることを示すために、GET/POST要求に「x-amz-request-payer」を追加しなければならない。Amazonによると、以下のバケット要求は許可されていない。
匿名要求
BitTorrent
SOAP要求
エンドユーザロギングのターゲットバケット、またはその逆として、Requester Paysバケットを使用することはできない。しかしながら、ターゲットバケットがRequester PaysバケットではないRequester Paysバケットに、エンドユーザをログインすることができる。
膨大なデータを所有している企業にとって、新たなビジネスモデルは新しいビジネスチャンスを創造する。Requester Paysを使用すると、それ自体では何の利もない。それは所有者が依然としてストレージの支払いをしており、転送のコストの支払いを避けているからであるが、AmazonのDevPayと連動して使用することができる。データへのアクセスを許可する代わりに、登録済みのS3ユーザ、DevPay(リンク)は、 さまざまな支払いモデル(月額、GET要求の支払い、転送の支払い(GB))を使用し、データの所有者が、すべての人にアクセスすることを認めている。 データを公開し、これらの支払いモデルのいずれかを使用することで、データの所有者は、新たなビジネスでの収益と機会への門を開くという利益を得ることが できる。
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2009/01/Amazon-Requester-Pays