先日、Prentice Hall氏はサービス指向アーキテクチャ向けに85のデザインパターンを掲載した総合カタログである「SOA Design Patterns」の発行を発表した(PDF)。現代のSOAで成功するための最も実績があり、成功するデザインが紹介されている。その書物のリリースに合わせて、 新たにSOAPatterns.org(リンク)コミュニティサイトが立ち上げられ、進行中の開発やパターンの拡大のための公開フォーラムを提供する。
「SOA Design Patterns」には、ITコミュニティ全体にわたり、熱心な参加があった。寄稿者には、OracleのDavid Chappell氏およびClemens Utschig氏、Red HatのMark Little氏およびMicrosoftのJason Hogg氏が含まれる。さらに、アメリカ国防総省のChief Architect であり、Chief Technical OfficerであるDennis Wisnosky氏が寄稿し、アメリカ国防総省に、SOAの導入イニシアチブの一部としてこうしたデザインパターンが(元々はErl氏の以前の書物、SOA Principles of Service Designで実証されたデザイン原理と共に)スムーズに適用された経緯を説明している。
その書物で確認できる85通りのパターンの一例は、以下のとおりである(リンク)。
Canonical Schema Bus、Composition Design Patterns、Enterprise Service Bus、Inventory Design Patterns、Policy Enforcement、 Reliable Messaging、Service Design Patterns、Service Grid、Three-Layer InventoryおよびTransformation。
手書き原稿は、Grady Booch氏、Martin Fowler氏、そしてGang of Fourのオリジナルメンバーの一人であるRalph Johnson氏など、パターンコミュニティの著名なメンバーによって見直された。IBM Fellowであり、Unified Modeling Language (UML)の共同デベロッパであるGrady Booch氏は、その書籍の前書きを提供し、その中で以下のように述べている。
SOA Design Patternsは、文献としてはもちろん、高品質なソフトウェア集中システムを構築し、提供するという業務においても、重要な役割を果たす。
その本のWebサイト(リンク)に、業界の反応が詳しく掲載されている。
その書籍の発行を取り巻く興奮が、SOAは消滅するという噂(参考記事)がまったくのでたらめだということを示唆している。