ここ数日間、Scrum Development Yahoo Groupでチームの1人の「働きが少ない」場合に何をするかについてとても活発な議論がなされている。Rotten apple in Scrum team (リンク)(スクラムチームの腐ったリンゴ) の130以上のレスポンスの中で、最初の質問へのアドバイスから、チームのやる気や誰がそれを管理するかという話、個人を計測する昔からの論争、チームが本当に「チーム」であるかどうか見分けることなどへ議論が及んだ。
Marko Majkic氏が彼のチームのあるメンバが他と比較して「働きが少ない」ことに気づいたことを説明し、アプローチの仕方へのアドバイスを求めて、この議論は始まった。(引用は元の投稿(リンク)とその後のレスポンス(リンク)から来ている):
開発者毎の平均的な貢献は38usp (ユーザーストーリーポイント) です。メンバの1人はたった19uspで、他のメンバの1/2です。
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私はこのメンバが怠けているとか悪気があるとは思いません。彼はぼんやりしていて集中していないように見えます。
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スクラムレビューミーティングでこれを話し合うべきでしょうか? それともこのメンバと個人的に話をすべきでしょうか? あなたならどうしますか?
この発言から数多くのトピックが立てられ、そのうちの1つは働きが少ない人の扱い方に関するMarkoの最初の質問についての議論であった。これらのレスポンスの多くは、もっとも重大な行動は本当に何が起きているのか新しく客観的な評価をすることだという基本的な忠告になっている。Paul Hudson氏がまとめた。
他の人たちが言ったように、ここで一歩下がる必要があるかもしれません(リンク)。あなたが言ったことに基づいて考えると、あなたはこのメンバが潜在的な問題に取り組むのをサポートされるよりも、生産性の低さを非難されるべきだと仮定しているのかもしれません。
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私 (や他の何人かの人たち) は、あなたが他の視点を使うように(リンク)勧めていると思います。特効薬はありません。あなたは、渦中の人がどんな問題を持っているのか見つけ出し、それを彼と話し合う必要があります。
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従って、具体的な提案は以下の通りです(リンク):
a)その問題が本当に問題であるか、そして、それがあなたの仮定したものであるかを確認する。
b) そのメンバが直面しているかもしれない問題についてさらに情報を得る。
c) チーム、または、個人のレベルで問題を取り上げ話し合う。
Paul氏がリストしたハイレベルな提案に対し、どう行動すべきかというさらなるアドバイスには以下のことが含まれていた。
- この人を表現する言葉を注意して選ぼう。はっきり言うと、この人はもちろんのこと、「腐ったリンゴ」はおそらくこの状況を呼ぶとんでもないやり方だ! (Marko氏は、はっきりとこの感情に心から同意した。)
- Beginner's Mind (Jean Tabaka氏とDavid Hussman氏によって紹介された) の状況に取り組むためのMark Levison氏(リンク)のアドバイス(リンク)
- この人とペアプログラミングをする時間を作るというGeorge Dinwiddie氏を含む様々な人たちのアドバイス
- Linda Rising氏のインタビューや記事にある提案を含めて(リンク)、判断を客観的にするようにという助言
面白いことに、さらなる議論でMarkoの懸念がその人自身の実際の成果についてはそれほどではなく、おそらくこのことをふりかえりに持ち出すことによって、チームの他のメンバがすぐにその人に対して否定的に反応するかもしれないことを恐れているのが明らかになった。期待通りかもしれないが、多くのレスポンスがすぐに、これは望ましい結果であり(リンク)恐れるべきものではないと強く強調した(リンク)。
私は、実のところ、声を上げないことでチームの雰囲気に影響するであろうことがもっと気になります。
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だから、もし私がチームでこの「働きの少ない人」に対して悪い感じがあることに気づいたら、チームメンバが率直に言うように励ますのはファシリテーターとして私の責任であると考え、それを彼らが潔く解決するよう助けるようにします。
ここから「チームのやる気」のトピックに関する議論もあった。特に注目すべきなのは、「[チームのやる気を維持する]責任がある(リンク)」のは誰かという質問へのレスポンスであった。Alistair Cockburn氏(リンク)、Dan Rawsthorne氏(リンク)、Michael Wollin氏(リンク)、Paul Hudson氏(リンク)その他によるレスポンスで、これはスクラムマスタ、プロジェクトマネージャ、プロダクトオーナー、チーム本体、CEO、その他、または、これら全部の中心的な役割であるかどうかが議論された。また、やる気を改善する方法に関する参考文献(リンク)が議論の中で提示された。
Markoの最初の発言から促されたことは、個人のパフォーマンスを測ることに関する議論が復活したもので (Markoが「points per person」を使ったこと) 、Ron Jeffries氏の助言(リンク) を強調すれば、チームが本当に「チーム」として機能している場合は、本当は「各個人が完了したポイント」というようなことはあるべきではない。人々のパフォーマンスを (客観的に) 測ることは必ずしも悪いことではないが、個人を主観的に評価する (例えば、Eric Deslauriers氏の投稿(リンク)) ことに対して多くの情報のうちの1つとしてのみ使うべきであるという考えが、関連する議論で提示された。
この題目に関してさらなる情報は、最近のInfoQの人気の投稿「パフォーマンスレビュー」(参考記事)やチームの化学反応(リンク)とパフォーマンスの検証(リンク)に関するGeorge Dinwiddie氏の最近の2つのブログ投稿、そして、Mark Levison氏の投稿を見よう(リンク)。
最後に、これを書いている時点で、Scrum Development Yahoo Groupの議論(リンク)に130のレスポンスがあったことを思い出して、このInfoQの投稿が単に重要な項目のいくつかの簡単な概要であることを分かってほしい。ここで要約したこと全ての全体像を知るために自分でスレッドを確認しよう。もちろんそこへでも、ここへでもあなたの考えを付け加えるようにしよう。
原文はこちらです:http://www.infoq.com/news/2009/01/handling-your-underperformer